被災地のために設計されたwebサイトから学ぶ、気持ちが伝わるデザイン。

東北の震災以降、動揺と不安が漂う空気感の中で、寄付以外に持続可能な支援方法はなんだろうという思いが浮かんでは消えていく状況が続くので、この気持ちが消えぬ間に書き留めておこうと思います。どうすることもできないので自分ができそうなこととして、被災された海外の方向けにこんな記事を書きました。同時期に様々な方が知恵を絞って遠隔地からでもサイトを使ったサポートをされていますが、その中でサイトが設計されていくプロセスを学んでおきたいものを自分の整理のためにピックアップしておきます。

誰でも参加、応援しやすいデザインの工夫

Act for Nippon2011
OLIVE 被災地での生活で作れるデザイン/飲食料/アイデアのwiki

医療関係者のアカウントリストが網羅されている「Act for Nippon2011」。地方公務員の @gar_osaka さんが個人で制作されたものです。ご自身のtwitterアカウントが窓口となって情報が吸い上げられていく仕組みとなっています。twitterで様々な方に連絡をとっておられる様子がわかります。

そして被災地での生活で作れるデザイン/飲食料/アイデアのwiki「OLIVE」。情報量と、言語も選択できることに圧倒されますが、そのクオリティを担保しているのがOLIVEポリシーであり、その情報のスピードを支えているものがGoogleアカウントをオモテに出していることだと思います。

どちらも無料で使用できるGoogleサイトを利用されています。Googleサイトのスタートガイドはこちらです。

節電ポスター

節電ポスターは説明書を読まずにはじめられるゲームのように、ぱっと見てすぐにわかるデザインになっています。tumblrを利用したことのない人でも、アカウントを持っていなくても投稿できるような工夫が施されています。

低予算ではじめやすいデザイン

XYZ collective|【FAXINATION JAPAN】

一台のファックスをプロジェクト内で用意し、知り得る限りの国内外のアーティストに連絡し、そのファックスに被災者や日本の人々へ向けた絵や写真、その他(ドローイング等)作品を送って貰うように呼びかけ、集まった作品を壁に貼り、その作品群を後日販売。販売で得たお金を義援金とする。そんなプロジェクトがあるようです。発起人の方々の自己負担は少なくはじめられそうな試みだと思います。

コミュニケーションが円滑になるデザイン

できますゼッケン〜避難生活に助け合いを

神戸の教訓から生み出されたグッドデザインです。ボランティアの力を最大限活用し、被災者同士の助け合い行動を生むために、「自分ができること」の宣言を促すツール。自由にダウンロードし出力して使用できます。詳しくは「神戸の教訓とゼッケンの3つの機能」に明記されています。

まとめ:気持ちをデザインする

わかりやすい仕組みに絞って解説してきましたが、その仕組み以前にサイト主さんの被災地を思う気持ちの強さに背筋を正す思いです。サイト主さんの出発点がどんな思いであったか、そのポリシーが書かれていることで気持ちが伝わります。


その思いを共有したいという気持ちは、twitterやfacebook、あるいはクチコミによって、人伝いに広がりやすい状況をつくっています。


ぱっと見てすぐにその意図がわかるサイトほど、スピーディに広がります。