石窯を使ったパンづくりのワークショップ

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狩野は京都の山奥で、石窯を使ったパンづくりのワークショップを運営しています。2004年の10月からはじまりました。

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このワークショップをつくるきっかけは、大阪・中崎町のコモンカフェで料理をつくる友だち・鈴鹿樹里ちゃんが、実家でレストランを出す夢を語ったことにはじまります。

「石窯を使ってパンとかピザを焼きたい。石窯づくりもみんなに手伝ってもらったら楽しいかも。ワークショップとかにできるやろか?」

「ワークショップって何やろ? こうしたらできるかも」

と言いながらblogや運営方法をつくり、お客さんに理想を聞き、改善を加えていく中で今の形ができました。永遠に完成はしないと思いますが、楽しんでもらえる形にはなってきていると思います。

僕は相変わらず不摂生な暮らしを送り、家でパンをつくることもないのですが、3年前と比べて、ものの見方が変化してきました。

ワークショップに参加するたびに、実感することがあります。

パンを作っている午前中、すごくお腹が減ります。
計量ってなんて面倒な作業なんでしょう。
窯に入れていったいどれぐらいでパンが焼けるんだろう。
なんでだいたいの時間しか決まってないんだろう。
なんでバスは1時間に1本しかないんだろう。

なんで自分はこんなにも
世話しないことを考えるんだろう。

僕らは時間通りに来る電車に慣れて、注文すればテーブルに運ばれてくる料理に慣れて、短縮化された時間の中を泳ぎ、スピード化された社会に溶け込まされています。泳ぎ疲れたり足が吊って立ち止まったらおいてけぼりにされて、それが当たり前になりすぎて、ちょっと疑問視すると変な人扱いされたりします。

口に入れるものが、つくられる時間やプロセスが短縮した結果、余暇が増えたわけではなく、働く時間のほうが増えたような気がします。

スピード化された時間の外に出て、自分を見直すきっかけに、石窯ワークショップを利用してもらえたら、と改めて思います。

石臼碾(いしうすびき)丸ごと全粒粉のこねないパンと、
オーガニック料理のワークショップ
http://ishigama.blogspot.com/

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