兵庫県宝塚市の図書館で「マチオモイ帖」が出張展示されました。
「わたしのマチオモイ帖」は日本各地のクリエイターたちが自分の身の周りの家族、友人、地域など、自分を育んできた大切なものを1冊の冊子にまとめて紹介する取り組みです。
みんなの思い出を地図にまとめる
狩野は市役所の方から宝塚図書館でのワークショップのご依頼をいただきました。
宝塚市役所でたくさんあまっている地図をもってきていただいて、地図の上に参加者の皆さんの思い出をポストイットで落とし込んでいき、図書館を利用するみんなで思い出の地図をつくろう、というワークショップを開催しました。
ポストイットに貼り、思い出トーク。誰かの思い出を聞くと、忘れかけた記憶が溢れ出す。
▼参加された崔さんの感想がこちら。
宝塚の地図を前に、各自の好きな場所などをどんどん書き込んで行く作業をしました。桜の咲く道、思い出の中にしかない動物園やファミリーランド、川辺のヌートリアなど、個人的であれば個人的であるほど話は面白い気がしました。
これからの図書館はコンテンツだけでなく、コミュニティも意識してほしい。
図書館はたくさんの人が訪れるわりには、本を貸す、返すだけの情報コンテンツになりがちです。職員も人が入り口から入ってきて、「こんにちはー」とあいさつような方も稀で、もったいないなあと思います。
今回の期間だけ、思い出が書き込まれた地図をはり、ご自由に書き込みくださいとポストイットを置いておくと、少しずつ思い出が追加されていき、時々ではありますが、立ち止まった人同士が語り合う状況が生まれていきました。
地元の人同士が話し合うコミュニティの側面を図書館がつくっていければ、これからの図書館はもっと面白くなっていくと狩野は考えています。