大阪クラシック2018で文化芸術におけるコラボとは何かを考えてみました

大阪市

大阪クラシックに参加しました。

大阪クラシックとは公式ページによると、

2006年から開催しているクラシック音楽の祭典であり、大半が無料公演で、普段クラシック音楽に触れる機会の少ない人にも気軽に楽しめるもの

のようです。

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僕はプログラム60番の中央公会堂で開催されるクラシック&能コラボという言葉にひかれて参加しました。

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中央公会堂にたどり着くまでは大阪クラシックというイベントが開催されている会場のようには見えませんでした。しかし入り口付近でプログラムとうちわを配るボランティアの人が立っていたので、ここで間違いないことがわかりました。

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公会堂の中に入ると年配のお客さんがエレベーターに列をつくっていました。

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歩いて階段をあがります。

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中集会室に入ると有料公演ですが、席がほぼ満席でした。首からカメラをぶら下げたまま部屋に入ると、70代ぐらいの男性から「これはクレームやけどな」と話しかけられました。自分も客であることを伝えると、「そうか」と言ってまた別のカメラをぶら下げている新聞記者さんらしき人に話しかけていました。

スタッフの方々はみな同じ色のシャツを着ているのに、おじいさんからすればカメラを持っている人がスタッフという認識なのでしょうか。クレームの内容が気になったので、しっかり話を聞いてあげれば良かったと後悔です。

プログラムはこちらです。

2018-09-14

誕生して100年経つ中央公会堂で、100年以上前から親しまれる文化芸術をどう昇華するのだろう。

ジャケットを着ていきましたが暑いのですぐに脱ぎました。うちわが配られた理由がわかりました。

演奏がはじまりました。

次の演奏で能楽師の大槻裕一さんが登場し、舞が行われたのですが、平坦な中集会室に椅子が並べられただけのフロアなので、上半身しか見えませんでした。それをストレスに感じるお年寄りは席から立ったり、席から離れ後ろで立って見ている人がちらほらおられました。

演奏の間のトークでわかったのは、

・2日前に打合せをしたこと
・派手な動きのある獅子をテーマに踊ったこと

当日の18時半からの演奏はこれから打合せするのだとか。演奏の間、薄々感じていたことですが、最初に考えていたコラボとぜんぜんイメージが違いました。

まず世の中のコラボには2つあることを再認識しました。

ここでは「がっつりコラボ」と「雰囲気コラボ」にわけたいと思います。がっつりコラボとはAとBが互いに切磋琢磨し、相乗効果でどちらも価値が高まる状態をつくること。雰囲気コラボはAのプラットフォームにBが乗っかり、異色の共演を楽しむもの。

つい最近食べたお菓子、キャラメルコーン味のハーベストは雰囲気コラボで、夏に販売されるユニクロのアニメプリントTシャツなどは雰囲気コラボと見せかけて、がっつりコラボだと思います。

コラボレーションという言葉の意味からは「がっつりコラボ」のほうが先に想起されるので、ちょっと思っていたのと違うなと感じました。

例にあげたお菓子とTシャツはビジネスであり、数字で換算できるものなのですが、文化芸術のコラボは互いにどこを目指すのか、着地点を再認識して取り組む必要があるので使う言葉はデリケートに扱わないと難しいなと感じました。

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