奈良県大和郡山市の「金魚電話ボックス」撤去報道で見えてきたこと

4/3に奈良県大和郡山市の金魚電話ボックスが撤去されるというニュースをテレビで拝見しました。

こちらは2016年11月16日に大和郡山市をまち歩きした際に撮影したものです。

K COFFEEさんの前にある電話ボックスの中で、金魚が優雅に泳いでいました。観光客の方たちもちらほら見学に来られていました。

金魚電話ボックス撤去の時系列

以下、ニュースサイトを時系列で並べてみました。

4/3 金魚電話ボックス、著作権トラブル

 「金魚の町」を象徴するスポットとして人気を集めてきた奈良県大和郡山市柳の「金魚電話ボックス」が近く撤去されることになった。4年前から地元の柳町商店街などが管理してきたが、外部から「著作権を侵害している」との指摘を受けて決めた。観光客からは「きれいなのにもったいない」と惜しむ声が次々と上がっている。

4/4 関わった京都造形芸術大学のコメント

京都造形芸術大学の公式webサイトです。大学の概要、学部・大学院、図書館・劇場、学生生活・就職、国際交流・学外連携などの情報や、入試・受験案内、展覧会情報などを掲載しています。

4/6 金魚電話ボックス、撤去前に訪問者が続々

「金魚の町」として有名な奈良・大和郡山市にあるオブジェ「金魚電話ボックス」が近々撤去(非公表)されるが、最後にひと目見ようと多くの人々が訪問。平日にも関わらず、朝からにぎわっている。 [capt...

4/10 「金魚電話ボックス」残して、存続へ署名活動も

 国内有数の金魚の産地・奈良県大和郡山市に4年前に設置され、街のシンボルとして人気を集めてきた「金魚電話ボックス」のオブジェについて、地元商店街の撤去方針に設置存続の声が広がっている。

 山本さんは「著作権を認め、電話機の色をグレーから作品と同じ緑に取り換えること」を条件に共同設置を提案したが、商店街側は拒否。9日には、撤去を伝える貼り紙を出した。

 同商店街協同組合の伊藤聡夫理事長(62)は「夜間に訪れる観光客の騒音や違法駐車など、近隣住民に迷惑をかけている状況も考慮した。じくじたる思いだが、未来に向けて歩みたい」とし、撤去後は新たな水槽の設置を検討しているという。

4/11 専門家は「侵害にはならない」という見解

奈良県大和郡山市の観光名所となっているオブジェ「金魚電話ボックス」が著作権侵害の指摘を受け、地元商店街では現在、撤去を検討するトラブルとなっている。問題とされているのは、電話ボックスの内部が本物の...

著作権問題詳しい井奈波朋子弁護士 「美術作品の著作権についてですが、コンセプチュアル・アートにおいても、結果として造形された作品は、著作権法において保護されます。しかし、そのアイデアやコンセプトは著作権法により保護されません。美術だけでなく、文学・音楽その他著作権法で保護される著作物は、具体的表現である必要があります」

「著作権法では、アイデアは独占されないというのが原則ですので、今回のような件で著作権侵害を認めてしまえば、アイデアの独占を認めることになり、当然、表現の自由を制約することになります。なお、著作権侵害とならないものを著作権侵害であると公言することは、却って名誉毀損となる可能性もありますので、注意が必要です」

4/13 柳町商店街協同組合 撤去

「金魚電話ボックス」撤去のお知らせ 誠に突然ではありますが、柳町商店街の「金魚電話ボックス」を撤去することになりました。 これまで「金魚電話ボックス」をご愛顧してくださった多くの皆様方には本当に申し訳ございません。このような大変残念…

やなぎまち商店街さんの投稿 2018年4月13日(金)

なるほどです。弁護士ドットコムの記事がわかりやすいですね。アイデアが独占されない理由がよくわかりました。

海外の電話ボックス型水槽

ちなみにインターネットで調べてみると、電話ボックス型の水槽はほかの国にもあるようです。

ソウル Coex Aquarium

ロンドン Lumiere London 2016

まとめ

まだ続きがあるかもしれませんが、いったんまとめます。

もし金魚電話ボックスが撤去されてなくなったとしても、じっくりと涵養されてきたまちの魅力はなくならず、むしろこのニュースで見える化されて、逆に住民の方やまちを気に入っている人たちの強度が高い場となったと感じました。

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