「“折れない心”の育て方」と「自分の感受性くらい」

思考

NHKクローズアップ現代の“折れない心”の育て方 ~「レジリエンス」を知っていますか?~の放送を見ました。自営業者の僕には目から鱗な話だったのでメモしておこうと思います。

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詳しくはこちらのNHKのサイトで追いかけることができます。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3486_all.html

就職や進学など、多くの人が新たな環境へ踏み出す人4月。状況に馴染めず、鬱や心の病に陥るケースも少なくない。そういったストレスに晒される状況でも“折れない心”をどうやって育むことができるのか、今、企業や教育界の注目が集まっているのが、心の折れにくさを表す概念として提唱される「レジリエンス」(復元力)。心理学者などの研究が進み、楽観性を持つ人や、過去に挫折から立ち直った経験を多く持つ人ほど、心が折れにくい事が明らかになってきた。研究からはさらに、いかに「折れない心」を育てるか、その方法もわかってきた。教育現場や企業などで、世界的に実践されつつあるレジリエンス。試練に満ちた現代社会を、前向きに生きる手がかりを探る。

心が折れない要素はこちらの4つだと研究の結果わかってきたそうです。
・楽観性
・自己効力感
・自尊感情
・感情コントロール

そしてこれらを下支えするのは「人間関係」。ほかの人といっしょに生きる力だと語られていました。

VTRを見ている間、しなやか、というフレーズにつられて詩人・茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」を思い出しました。以下の内容です。

「自分の感受性くらい」

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

学生時代に読んで以来、心をシュッとたもちたいときはいつも思い出すフレーズです。ただ、今日の放送を見てからは、この言葉を引用して急に前を向くというのは少し考え方が硬直してしまうように感じました。跳ね返す感情よりも、自分のいる状況に対して前向きに、不安に打ち負けないで、しなやかにこなしていく心のほうが大事なようです。

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