昨日、ハローライフの取材で奈良県吉野郡下市町に行ってきました。
直感ですが、移住しやすそう、特に農業をしたい人には向いてそう!と感じました。
一般的に移住の目的(自然の中で暮らしたい、米をつくりたい、ゲストハウスがやりたいなど)が決まり、家族やパートナーの同意が得られればその後のステップは順番は前後するかもですが、だいたいこの流れです。
step2/相談する
step3/下見に行く
step4/仕事を探す
step5/住まいを探す
step6/移住先に溶け込む
このstep1、2、4、5は大きな県や市では窓口が別々であることが多く、stepを踏んで移住するまでに時間がかかりますが、下市町はこのあたりのスピード感があると思います。順を追って説明します。
農林業の相談窓口と空き家バンクの窓口が同じ
「働く」と「住む」の話です。県や市によっては別々の窓口で互いの状況を把握していないところもありますが、下市町では両方とも地域づくり推進課が担当しています。step1、2、5が一気に進みます。
ゲストハウスがいくつかある
下見(step3)のための宿泊先でstep1、2、4を踏める可能性が高いです。
ゲストハウスAPRICOT|奈良吉野 下市町のゲストハウスアプリコット
ゲストハウス風の谷ー奈良吉野 下市町のゲストハウスー
使える田畑と新規参入者を結ぶコーディネーター的存在がいる
つくりたい作物に最適な土地であっても、土地の持ち主との相性が合わなければ仕事しづらいと思いますが、その間に立って双方にうまくいくような情報を流してくれそうな頼もしい先駆者(事業者)たちがいます。step4と6がスムーズに得られそうです。
援農プロジェクト「シモイチナジカン」がある
今回の取材の目的ですが、援農プロジェクトを使って下見や心の準備をすることもできます。
援農プロジェクト「シモイチナジカン」は、地元の柿農家さんと、田舎暮らしや農業、下市という町そのものに興味を持ってくれる若い世代をつなぐためのプロジェクトです。期間中は公民館をリノベーションしたゲストハウスに参加者同志で共同生活をしながら柿の収穫の手伝いをすることで、より深く下市を知ることができます。
さらに柿の農業についても学ぶことができ、その時期の体感温度や下市町の人々と知り合うことができます。
仕掛け人はもちろんあの人! 山下丈太さんです。ハローライフだけでなく、グリーンズでもこちらの記事を書きました。
下市町では毎年、冬場の収穫期には柿の収穫のためにたくさんの人手が必要ですが、高齢化や人口減少、後継者不足の問題から、柿農家さんの人手不足を解消することが難しい状況です。
詳しくはハローライフの記事に書きますね。しばらくお待ちください。
まとめ
これら4つの理由で「なんだか移住しやすそう!」と感じました。本題とは関係ないですが、下市町は全国の自治体に先駆けたケーブルテレビ局をもってはります。これもびっくりですが、人口6000人の下市町の9割が加入しているというのもびっくりです。
9割の町民がケーブル回線を引いているということは9割のITインフラがすでに整っているということなので、遠隔医療とか、いろいろ新しい分野の実験もできそうですね。