やりたいことで食ってゆくを分解する

 たいそうなタイトルをつけてしまったが、簡単にいうと、やりたいことと思っているそれは、売り上げを上げるというバイアスが大いに効いていることもあるよね、という話。

 言わずもがななことだが、我々は1日に24時間を持っている。これは共通事項。その24時間をそれぞれにどう使うかが違う。とある日の私の1日を書いてみる。

6:00 起床、家のこと

8:30 宿に顔を出したあと事務仕事

14:00 帰宅、昼食、事務仕事

16:00 子供の保育園お迎え、宿に子連れ出勤、実際には現場の様子を見るくらい

18:00 帰宅、家のこと

21:30 子供就寝、仕事

24:00 就寝

 という具合。子供と同じ時間に寝て、朝4:00に起きるというパターンも結構ある。見てわかるように宿屋なのにほとんどが事務仕事。現場(宿)にメインで立つことは最近ほとんどない。そして、独身のときほどに自分の時間を無限に仕事に使えるわけではない。

 自分のタスクカレンダーは

  • 雑務(宿泊者の荷物預かりやまち歩き受け入れ対応など、以下に当てはまらないもの)

  • 経理(各キャンペーンの実績報告や清算、給与振込、請求書発行、支払い関係など)

  • 広報(顧客管理、メルマガ、公式LINE、WEBサイト、マップなど)

  • 販売(オンラインストア関係、商品の打ち合わせなど)

  • イベント(まち歩き、周年祭、その他小さな催しなど)

  • 執筆(Biotopeの紙面・WEB、その他頼まれごとの書き物)

  • 家のこと(子供の運動会や誕生日会など)

 に分かれている。正直、瑣末なことも多く、「もしかして私働いていない?」という気になることも多い。ほぼ誰からも管理されていないので、いわば好きなことを好きな時間にやって、誰にも報告しないでよい。自由だ。ただ、自由と無責任は別もので、自由ではあるがその自由のなかでやったことが営業に影響し、それによってスッタフの給料を払い、家賃を払ってゆく。

 そう、払ってゆかないといけないのだ。払ってゆくにはいろいろとやることがある。

経費を抑えて、売り上げを上げる

 これだけだと単純なように見えるが(それでも難しいんだよね)、もうひとつ加わるとどうだろう。

経費を抑えて、売り上げを作りながら、やりたいことをやる

 時々立ち止まってみないと、最後の最重要事項をないがしろにしているときがある。誤解をうむかもしれないので付け加えると、別に嫌いや仕事をしているわけではない。日々やっていることは楽しい。ただ、そのイベントや物販を "今" やる理由は?「売れると思ったからか?」それとも「やりたいからか?」という自問をしてみると、「あ、シーズン的にこれかなと思って…」だったりで、「別にそんなにやりたいわけじゃないよな」なんて自答することもある。商売だから売り上げを意識するのは当然だし、それが悪いという話ではなく、でも売り上げだけに気持ちがいったらヤバいよね、と。だから、今のその自分の判断って、何割:何割くらいなの?と、売り上げとやりたいという気持ちの割合を意識し、やるやらないの判断してゆきたい。

 「やりたいことで食ってゆく」以前に、「やりたいことかを意識する」力が必要なのかもしれない。つまり、やりたいことに焦点を当ててそれを軸に判断する視点をなくさずに経営してゆくということは、結構難しいよな、って話。(とはいえ、当初やりたいと思ってなくって、やっていくうちに やりたいことになってゆくことも多々あるんだよね。じゃぁ、何が言いたいのだ、飯室は…)

おしまい。

1166バックパッカーズ 長野県 長野市 善光寺門前 ゲストハウス | 長野 1166バックパッカーズ
男女混合相部屋、女性専用相部屋、個室の3タイプのお部屋があります。学生さんの初めてのひとり旅、社会人のかたの初めてのゲストハウス、休職中やお仕事の休日を利用した予定のない旅行、フリーランスのかたのワーケーション、そのほかにも登山、町歩き、移住、宿開業...そんな方々が集まってくださる宿です。「夜中通して飲むぞ!」という...

]]>

コメント

タイトルとURLをコピーしました