採用や、スタッフの働きかたについて

 5月頭に1名、そして6月末にもう1名のスタッフが卒業し、入れ替わりに2人が入った。基本的に私(飯室)は自分のことを “人徳がない” と思っているのだけれど、それでも1166バックパッカーズにはいいスタッフに恵まれている。今日は飯室が求人をする際に考えていることを記したい。

 1166バックパッカーズで常時働いているメンバーは時給制のアルバイトだ。固定給の社員というわけではないし、無給のヘルパーというわけでもない。この6年くらいは常時、飯室+アルバイト3名のチーム編成。

<募集方法>
 その昔は一本釣りというか、泊まりにこられたお客さんのなかから「こ、こ、この人と働きたい〜っ!」と思えばこちらからアプローチをかけていた。そうして働いた歴代のスタッフとしては、うっしーやひかりちゃん、かわちゃんたちがいる。出産してからは自分が現場に立てない日も多く( つまり、宿泊ゲストと会えないことも多く)、公募での採用という形を取っている。
 公式サイトに求人の投稿ページを設けている。そこで、1166バックパッカーズが大切にしていることや仕事内容、向き不向きなどを、いいことも悪いことも書くようにしている。それを読んだ上で「働きたい」と応募してくださる人に、基本的にソリが合わない人はいない(働ける時間や期間、学生さんなどライフスタイル的な部分でお断りせざるを得ないパターンは時々ある)。

<メールでのやりとり>
 メールで応募をいただいたら、重要になりそうな勤務内容や時間、給与のことなどを返信する。いいことも悪いことも。その段階で「あぁ、やっぱり無理だなって思うときは断ってくださいね」と添える。問題がなければZoomで面談を行う(数年前までは、泊まったことがあるひと、あるいは面談の際に長野まで来てくださるひとというのを前提にしていたこともあったが、このコロナ禍でその辺りは変化した)。

<Zoomでのやりとり>
 Zoomでは、公式サイトやメールと重複するが、どういう仕事か、時間や給与なども含めて、顔を見ながらまた話す。こちらの気持ちとして、この面談に至るもっともっと前の段階で、根本的に画面の向こうにいる応募者に敬意を持っている。みんなそれぞれに悩み考えた末に、「ここで働くのだ!」という意思を固め面談に挑んでくれているわけで、感謝しかない。ビッグハグ。Zoom面談には、「(応募者に)断られる可能性もあるよな、それはそれで仕方がない」という気持ちで挑んでいる(断られないようにいいことばかりを言っても意味がない)。そしてZoom面談から1週間以内に採否を連絡する。同様に「やっぱり辞退!」という場合も1週間以内に教えてね、と添える。

<どんな人が働いているか>
 これまで働いたスタッフのことを思い返すと、最年少は17歳(当時)、最年長は40歳(当時)くらいまで幅があるが、22歳〜30歳くらいに働き始めるひとが多い。意外かもしれないが新スタッフどいちゃんのように「ゲストハウスを開業予定」というひとは少なく、「これからどんなふうに働き、生きてゆこうか」それを考えるため、立ち止まっているようなひとが多い。

<働き出す>
 いざ働き出してみると、ボロボロと苦手なところが出てくることもあるし、慣れから手を抜きだしたりもする(バレないように抜いたところで、けっこう気づいてしまう)。苦手なことやできていないことは改善してゆくとして、注意すべきところでは注意する。ただ、注意しなくてはいけない状況に陥る前に導くのが自分の仕事だとも思う。そして忘れてはいけないのが、苦手なことがあるのも、つい手を抜いてしまうのも、それはきっとお互い様なのだ。気をつけてはいるものの、私だって面談で言ったほどにスタッフのことをサポートできていないだろう。
 逆に良い意味で予想を裏切るような得意分野が見つかることも多々ある。かしこまりすぎないちょうど良い塩梅でゲストに気遣いができるからかすぐにゲストと仲良くなるスタッフや、改善点をストレートにかつ的確に伝えてきてくれるスタッフ、ぼーっとしている私が膝を打つような提案をしてくれたり、宿の運営そのものに興味を持ってくれるスタッフもいる。私がいうのもなんだが、1166バックパッカーズは新メンバー含みみんな真剣に宿の仕事に打ち込んでくれていると思う。

 ということで、何が言いたいかというと、ここ2ヶ月の間に2名の新スタッフを迎えました。まだまだたどたどしい部分もありますが、宿泊ゲストの皆さま全員に気持ちよく、楽しく、満足した滞在を提供したいと日々奮闘しております。ぜひみなさまの好きな旅先の話や、美味しいものの話、日常のアレコレをお聞かせくださったり、スタッフたちのお声かけにお付き合いいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。

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