イベントを企画する際の2つの思い

イベントはいくつもやってきたけれど、企画する際に大事にしている2つの思いがある。

  1. 「1166バックパッカーズが誰かの居場所になればいいな」

  2. 「1166バックパッカーズで新しい世界が開かれたらいいな」

<誰かの居場所になればいいな>

 「サードプレイス」なんて言い方があるけれど、そう、まさにそれだ。職場、家は堂々と居られる(もしくは居ないといけない)場所だと思うが(そうでない人もいるのかもしれないが)、それだけでは意外とキツかったりもする。自分は学生時代も「親友」と呼べる人間もとくにいなかったし(というか、自分がそう思っていても相手はそうは思っていないのではないかと考えただけで、呼べなくなる)、臆病者の自分はひとが集まっていそうな場の扉は叩けなかった。幸い、自分の場合は、そういうときに駆け込みやすいのは旅であり、旅先の宿であることに20代半ばで気がついた。旅先には、殊に旅先の宿にはいつも居場所があり、それは泊まりにくる皆に開かれている。

 1166バックパッカーズはもちろん宿泊客に開かれた宿であるが、それだけではなく近所のひとにも開かれた場所でありたいと思っている。ベビーカーを押して散歩中の母(なり父)、うまく友達が作れない学生、近所のじいちゃんばあちゃん、転勤でやってきたサラリーマン、旦那さんについて移住してきた奥さん、そういう人たちにも開かれていたい。

 最近はコロナ禍中で開催できていないが、長らく「朝ご飯会」や「移住よもやま話」を開催してきたのは、この理由から。

<新しい世界が開かれたらいいな>

 1166バックパッカーズにはいろんなひとがやってくる。そのなかで私は "働き方" という部分に注目しているんだけれど、職種は多岐にわたるし、そもそも働いていないひとだって多い。働いていない、という状態も "働き方" なのかもしれないし、もはやそうなると "暮らし方" という感じか。

 自分は大学卒業時に就活をしていない。真面目な性格なのでもしあのときに企業に就職していたら(できていたら)その会社で与えられた仕事をとことんやって、使える人間になっていたかもしれない。でも実際は未知なる就活の扉を叩くことができずに逃げるように海外に行った。結果それが功を奏して、海外でいろんな大人に出会えた。就活、就職前にいろんな大人に出会うということは、その先の人生を生きやすくすると思う。そういう気持ちでジョブタネナガノを開催している。

 そしてひととの出会いだけでなく、本によって新しい世界が開かれるというのもあると思う。本の紹介会を開催しているのは、居場所を作りたいという気持ちと、新しい世界を開きたいという両方の気持ちから。

 ということで、イベント開催の際にブレないように、この二つを引き続き念頭において、企画運営してゆこうと思います。

1166バックパッカーズ 長野県 長野市 善光寺門前 ゲストハウス | 長野 1166バックパッカーズ
男女混合相部屋、女性専用相部屋、個室の3タイプのお部屋があります。学生さんの初めてのひとり旅、社会人のかたの初めてのゲストハウス、休職中やお仕事の休日を利用した予定のない旅行、フリーランスのかたのワーケーション、そのほかにも登山、町歩き、移住、宿開業...そんな方々が集まってくださる宿です。「夜中通して飲むぞ!」という...

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