スタッフとの関係性

 HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン/Highly Sensitive Person)、という言葉があるらしい。言葉の力はすごいな。メタボ同様、こういう言葉が出てくることでそのものの輪郭、存在がはっきりしてくる。ちなみに、HSPは “統計的には人口の15%~20%。5人に1人があてはまる『性質』”、だそう。多っ!

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン/Highly Sensitive Person)とは、視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすいという特性を生まれつき持っている人のこと。

https://kenko.sawai.co.jp/mental-care/202103.html

 で、これって、関西弁でいう “気にしぃ” と何が違うのかはわからないけれど、私は比較的 “気にしぃ” だと思っている。”比較的” って誰と比較したん?と尋ねられても答えられないけれど。

 前置きが長くなった。今日書こうとしていたのは、スタッフとの人間関係のこと。長年スタッフを雇用して宿を切り盛りしている割には、スタッフとの距離感がいつもうまく掴めない。だからご機嫌を伺いたくて無駄にダラダラとどうでもいいことをスタッフに話かけてしまうし、スタッフがそっけない返事なんかをした時には「うわ、なんか怒らせたかも…」と落ち込む。こんなことを書いている今も「いやいや、気にしすぎだよ」という自分と「もしかしたらみんな早くこんな職場やめたいって思っているかもよ」という自分が心のなかで言い合いをしていたりする。HSPかどうかはわからないけれど、”気にしい” ではある。

 だからなのか、いざスタッフが期間を終えて退職した後は、少しホッとする。スタッフが辞めたことにホッとするというよりも、雇用者と被雇用者という相容れない立場ではなく一人の人間同士として関われるから。だからもっと関係性に適当になれるし、適当にされても気にならない。

 退職しても自宅に顔を出してくれる元スタッフが何人かいる。長野市に来たタイミングで声をかけてくれて、じゃぁ飯でも食べますか、という感じだったり、退職後も長野市に住んでいてときどき顔を出してくれたり。もはや “元スタッフ” というカテゴリーであることは思い出せないくらい、”近所のひと” 歴が長くなった元スタッフだっている。 雇用者と被雇用者という呪縛(は言い過ぎか)から抜け出したあとのほうが(多分お互いに)関係性は楽だな。

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