アフターコロナの雑記

 2022年10月、水際対策の大幅緩和により外国人観光客の本格的な受け入れ再開した。これは2020年春に鎖国状態になってから、実に2年半かかった。開国してからはどどどーっと海外からの旅行者が雪崩れ込み、我々は「英語を忘れた」と思っていたことすら忘れて、ひさびさのゲストハウスらしい交流の日々を楽しんでいる。

 東日本大震災直後と同じように「日本への旅行を心待ちにしていた!」という親日家の旅行者との出会いが多く、また加速した円安で1166バックパッカーズのゲストリストにも一気に外国人旅行者の名前が連なった。稼働率も一気に安定し、賑やかで忙しい日々に戻った。もうアフターコロナ!コロナで厳しい期間は終わった!

 でも、待てよ…と。ここで浮かれてはいけないのだ。コロナ前、オリンピックのデフレスパイラルのとき、東京や金沢では設備投資された綺麗なゲストハウス、ホステルが1000円を切っていた。長野市はそこまで値崩れしていなかったけれど、北陸新幹線で東京と金沢に挟まれた長野にわざわざ止まらなくとも…と思った旅行者は多かったと思う。またすぐに価格競争はやってくる。価格を落とせば稼働率は上がるかもしれないが、価格は落とさず居たい。もちろんお客さんに納得していただける内容が必要。納得していただける内容さえあれば、価格関係なく来ていただけるはず。

 結局のところは、このアフターコロナの特需は特需であって、いつまでも続くわけではない。しっかりと、値下げせずとも「ここに泊まりたい」と思っていただく宿にしていかないといけない。これは、コロナ禍であろうと、アフターコロナであろうと、同じなのだ。そんなことを考えている(んだけれど、通常営業しながらシフトにも入りながら、中長期的な舵取りのことも考えるってけっこう大変なのよね…)。

 

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