『MEDIA MAKERS 社会が動く「影響力」の正体』を読んで「場をつくる」ことについて改めて考えた

思考

『MEDIA MAKERS 社会が動く「影響力」の正体』を読みました。筆者の田端信太郎さんはlivedoorニュースBLOGOSNAVERまとめLINEなど様々なメディアの運営に携わってこられた方です。メディアの読み解き方について言及されているこの良書を読んで、「場をつくる」ことについて改めて考えてみました。


MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体

「場をつくる」ことは、メディアとコミュニティをつくることであるとなんとなく感じていたのですが、「MEDIA MAKERS」p.60のマトリックスやその説明(アドタイの参照記事)を読んで着地した気分になりました。少し頭の中を整理するためにまとめてみます。

自分が主催している出張文化講座のサロン文化大学で説明すると、サロン文化大学の当日の会場はテーマ型コミュニティであり、サロン文化大学の告知媒体であるfacebookページとtwitterと狩野自身がメディアなんだろうと思いました。狩野によりテーマ選びと話し手選びのクリエイションが生まれ、会場のコミュニティとソーシャルメディア上のコミュニティでコミュニケーションが生まれるというものです。

長野市のゲストハウス1166バックパッカーズや姫路市のヒメジガハハゲストハウス、高山市の飛騨高山ゲストハウスとまる、奈良市の藝育カフェsankakuなどは地縁型のコミュニティであり上記と同じ構図です。

メディアという観察者なしに世界は立ち上がらない
(著書抜粋)

1166オーナーの飯室さんが長野にやってきたことで町の地縁型コミュニティのひとつひとつが浮かび上がったとも言えます。ひとつ注目したいのは、1166はソーシャルメディア上のコミュニティの領域を長野周辺に限定せず、日本全域にしたことです。伝えたい相手が自分の町にくる旅人ではなく、ゲストハウスを利用する旅人そのものにしていることでレバレッジを効かせていると感じました。場をつくるための必要な要素が、少しだけ頭の中で整理されてきた気がします。

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