ウーフのことをはじめて聞いたのは、石窯を使ったパンづくりのワークショップに来てくださるお客さんからでした。
WWOOF(ウーフ)とは何か?
カンタンに言うと、有機農家さんは人手が足りません。農家さんに労働力を提供するかわりに、農家さんから食事と宿泊場所を提供してもらう仕組みです。
詳細はこちらです。
ウーフジャパン
素晴らしい仕組みだと思いました。ウーフをやっている方は自分たちのことをウーファーだと名乗っておられました。石窯ワークショップに来られるような環境を大切にされている方や、農業体験をしてみたい方の間でゆるやかに広がっているようでした。日本では北海道や長野県に受け入れ農家が多いようです。
実体験から考えるウーフの現状
僕は友だちのお誘いでウーフの制度を使わずに、労働力を受け入れている農家さんのお手伝いに行ったのですが、そこでのお話を聞いてみると、実情は農業体験をしたい人というよりも、海外から日本に来てみたい人が多いのでは、という印象でした。
海外の学生で日本に宿泊をするようなお金は持っていない、だからウーフの制度を利用しようということです。そうすると受け入れ農家さんは英語ができないとダメです。ゼスチャーでだいたいやってほしいことまでは伝えられますが、細かいことはなかなか説明できません。
受け入れ先の農家さんは有機農業をされている方たちです。WWOOFとは、Willing Workers On Organic Farmersの略でWikipediaによると、1971年にロンドンで設立されたようです。日本では1994年に開始されました。
WWOOF: The Movie Trailer from Ashley Terry on Vimeo.
海外のサイトはこちらです。90カ国で行われているようです。
WWOOF(ウーフ)はなぜ日本で浸透しないのか?
mixiのコミュニティなどをのぞいてみると、7000人ぐらいの方が関心を示しているようです。SNSのほうが情報が交換されているので活発に見えます。
mixi:ウーフ関連のコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=35424
http://mixi.jp/view_community.pl?id=227039
facebook:ウーフ公式ファンページ
http://www.facebook.com/WWOOF
ヘルプエクスチェンジ http://www.helpx.net/
こちらに登録するホストも増えているようです。
大阪の受け入れ農家は、実際は現時点(2010/5/30)で2軒のみです。
農家側からすれば、英語の壁や知らない人を受け入れるという壁が大きいと思います。
ファームステイ体験をしたい側からすると、WWOOFジャパンへのウーファー登録料(年間5,500円)は必要ですが、これは安いと思います。ただ、現在の日本のサイトはユーザー側にはわかりにくいデザインになってしまっていると思います。
サイトのデザインはプロが携われば変わっていくと思います。
受け入れ農家は農家の間で浸透していかなければいけないと思いますが、そもそも農業従事者の平均年齢は63歳です。PCを導入してメールに返事できるような世代は昼間くたくたになるまで働いていると思うので、ウーフを活用する農家を支援できる仕組みが必要だと思います。