これからお届けするの大阪市立芸術創造館で6/26に緊急開催されたイベント、「Daily Fringe Guide Osaka引き継ぎ記念、初代編集人が本当に1人で編集して来たことを証明しましょう」のイベントレポートです。
(写真はこちらから拝借しました)
【6/26 緊急開催!!】
『Daily Fringe Guide Osaka引き継ぎ記念、初代編集人が本当に1人で編集して来たことを証明しましょう』
詳細>https://t.co/Lhw7sUcISe #芸創DFG pic.twitter.com/KQtz6UK0gD— 大阪市立芸術創造館 (@geisou) 2017年6月23日
まずご存知ない方にお知らせしたいのは、「Daily Fringe Guide Osaka(以下DFGと省略)」とは音響のお仕事をされている山本篤史さんが、ひとりで2010年から編集更新され続けてきた演劇情報のメディアであり、Twitterやホームページなどで発信されているメディアなのです。
関西演劇界隈がザワザワ
そのメディアを2017年6月30日をもって個人メディアとしての更新終了を発表されたのです。数ヶ月前に主に関西演劇界で震撼が走りました。Twitter上でDFG終了のお知らせが投稿されたのです。これは「SMAP解散」に匹敵するぐらい重大なことなのです。同時に引き継ぎたい方が手を挙げている情報も入りました。
これはただ事ではない。『大阪アーツカウンシルのトークサロン「あつかん談話室」のゲストにお呼びできないだろうか』と考えていたところ、芸創館の重田さんより緊急講座を開催する旨が発表されました。
そんなわけでイベントに参加したのです。
その様子はハッシュタグ「#芸創DFG」でも垣間見ることができます。そちらとあわせてご覧ください。
芸創館で緊急イベント開催
会場では山本さんがいつも編集作業をしているデスクトップの画面をプロジェクターに映し出し、その編集作業をみんなに見せてくださりました。
狩野は当日の自分のオボロげなメモ帳を見ながら振り返ってみます。記憶違い、聞き間違いでしたらすみません。以下、ITツールの単語がたくさん出てきますが、その編集作業は驚愕なほどアナログなのでした。
まず、山本さんは朝5時に起きて作業開始。この時点で狩野は無理です。続けます。
Twitterは予約投稿を併用
HootSuite(フートスイート)に5分刻みで予約投稿していきます。この作業が極めてアナログで毎回時間を設定されていました。ちなみにbufferは一度設定した時間は固定されるので、もっと楽ができるかもしれません。
スケジュール画像はAdobeAi+Psで
Twitterに投稿される以下のスケジュール画像ですが、
【6/30】Daily Fringe Guide Osakaのウェブサイトにて本日の開演時刻表を公開しました。ピンと来た公演があれば、ぜひ足をお運びください。 https://t.co/kLl5qGwKqL pic.twitter.com/nhwCjEJ2Mf
— DFG_Osaka (@DFG_Osaka) 2017年6月29日
こちらの画像は毎朝Adobeイラストレーターを開いて先週の同じ曜日のデータを上書き編集しているそうです。ちなみにcreativeクラウド月額派だとか。
ホームページ制作はBiND7
ホームページはワードプレスではなく、BiND7!!! はじめて知った製品でした。公式ページによりますとホームページ作成ソフトと書いていますね。今は9が最新なのでしょうか?
ちなみにホームページのアクセス数は低いとおっしゃっていました。勝手なサイトだからこそできることとして、女優の結婚式や韓国の講演をハングルで紹介するなどしてみたそうです。
最新情報の取得方法は巡回!
最新情報を知る方法がめっちゃアナログでした。Googleアラートとかfeedlyとか使わずに、ただひたすら巡回なのです。確かに毎日巡回していると、見ているサイトが少しでも変わったらすぐにわかるのでしょうね。文章をメモ帳にペタッと貼り付けておられました。
恐ろしく面倒なことをもくもくと作業される山本さん。このあたりから参加者の山本さんに向けるまなざしは崇拝に変わってゆくのです。
毎日決まった時間に予約投稿されるよう、関西の演劇公演情報を収集・確認して、予約ツイート用に「仕込み」。気の遠くなるアナログ作業、毎日、何年も、気が遠くなりますです。。
そして、当オフィスWeb上の公演情報掲載も、一目でわかる場所に、コンパクトにまとめよう!と改めて。#芸創DFG— おふぃすベガ (@officevega) 2017年6月26日
今日、エイチエムピーにごめんなさいして、#芸創DFG に参加。
直接ありがとうございました!とお伝えできた。
今思えば、制作はじめる前、お客さんだった時からよくお世話になりました。
ありがとうございました! pic.twitter.com/oQxRsu1Rm9— 前田瑠佳 (@Ruka_Maeda) 2017年6月26日
労力をかけてでも演劇の最新情報を伝えるんだという姿勢や潔さはただただかっこいいと感じました。
今後は演劇の動画配信とかアプリ開発をされている企業、株式会社ネクステージが引き継がれるそうです。
参加できなくて悔しい思いをした方の参考になればと思います。