何年も求人誌で書いてきたからこそわかる、求人募集がうまくいく企業と、そうでない企業のわかりやすい特徴

ひよこさま

以前、ハローライフで求人広告を執筆させていただいた福岡の有限会社Lプランズさんがホームページでうれしいことを書いてくださっています。

ちなみにハローライフの求人記事はこちらです。
日本の「あかり」を支える、誇り高き電気設計の職人仕事。仕事のほんとの楽しさって、こういうことだと思う。

竹熊専務、ありがとうございます!

熊さんブログ vol.3 「採用について」 | 有限会社 Lプランズ

求人記事を載せるメリットは以下の通りです。
1. 世の中に弊社を知ってもらうチャンスが増える。
2. 仕事内容や会社のことを知ってもらい、応募者を増やす。
3. 仕事のメリット・デメリットをしっかり示して応募者とのミスマッチを減らす。
4. 求人記事をそのまま採用パンフレットとして配ることができる。
この4つのメリットはただ文面通りのメリットだけではありません。
1. や「4」に関して言えば宣伝効果として新たな仕事が来るかもしれません。
2. や「3」は採用の生産性を上げる効果が期待できます。
最近若い人からも話を聞くことが多くなり、私たちのような小規模な事務所でも採用は不可能ではないことを知ることができました。
今はやはり「何をするか」ではなく「誰と働くか」だと思います。
それはいくら本人が望んだ仕事でも、上司となる人や先輩達との相性が悪ければ面白くはないだろうなと思うからです。
面白くないということはとても損なことであり、結果辞めてしまったら本人にも会社にも不幸なことだと思います。
そのような不幸にならない採用の仕方はないものか、その答えはやはり会社のことを知ってもらい、ブランドや規模などは関係なくこの会社で働きたいと思ってくれた方に応募してもらうことだと考えました。
求人広告記事に書いてあることは弊社そのものです。
こんなに分かりやすく表現できるのかと自分の文章力の無さを改めて思い知らされました。
弊社のありのままを分かりやすく書いていただいて、ハローライフのライターさんには本当に感謝しています。

お礼のメッセージだけでなく、メリットも分析されていて、これから募集をかけたい企業の参考になると思います。僕も以下に分析したいと思います。

求人募集がうまくいっている企業や組織の特徴

求人募集がうまくいく企業の方は、Lプランズさんのように取材終わりにお礼の言葉をかけてくださることが多いです。竹熊さんが分析されているように、インタビューを通じて自分たちの強み弱みを客観視できたという内容です。

有名なフレームワークのビジネスモデルキャンバスを引用すると、真ん中の自分たちの強み弱み(提供する価値)を他者(ビジネスパートナー)から学ぼうという姿勢(キーアクティビティ)が強いと言えます。これは人材確保(キーリソース)のためにうまくビジネスモデルが機能している状態です。

求人募集がうまくいっていない企業や組織の特徴

逆にうまくいっていない企業の方は「自分たち組織にどんなスキルアップが必要か」という発想がそもそもない方が多いです。マネジメント層がそういう方だと取材中の態度から企業内の姿勢や社風が透けて見えてしまいます。

わかりやすい例

・言い方が厳しく、誰に対しても緊張感を与える。いっしょに働く人に厳しかったり、インタビュアーに「なぜそんな質問するのか」と自分にとって時間の無駄だという態度をとります。インタビューに訪れて初めて会う人に厳しく接するということは、その背後にいる人たちにまで心が行き届いていない証拠です。

・きれいな物語を書かせようとする。少しの嘘を強要するということは、少しの脅迫と同じです。

世間で評価されている企業でも、中で働く人の入れ替わりが激しい組織はたいていこれに該当します。入ってくるお金が多くても、出ていくお金と人の数のわりに仕事量が多いのが特徴です。

牛丼屋をひとりで切り盛りしている状態をイメージしてください。牛丼という商品は世間に浸透していて誰でも食べに来るけどカウンターの中にいる人が疲弊して次々に変わっていく状態です。牛丼を例にしましたがこれはいろいろな業種に起こります。

執筆スキルの差は多少あると思いますが、上記に該当する組織は残念ながら原稿の修正が多いです。一方でうまくいっている企業は修正が少ないです。その違いはなんでしょうか。答えはコミュニケーションです。

原稿制作段階の打ち合わせがうまくいっている状態

組織内で自分たちのミッションが共有されている状態

だとスムーズです。スムーズにいかないときはたいていコミュニケーションがうまくいっていないことが多いです。ここまで読んで「嗚呼うちの組織だな」と思う方は先ほどのビジネスモデルキャンバスを見ながらどこがうまくいっていないか客観視してみてください。




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