民泊乱立で住民と観光客の軋轢が深刻化。バルセロナ市・京都市の取り組みから考える、場所の消費に抗う方法とは?

これは日記であり、備忘録です。高校生の頃、日通のペリカン便の引越バイトで龍谷大学図書館の本を運ぶ作業をしました。

今日は国際セミナー『持続可能な観光空間の再生とプランニング:《場所の消費に抗う》観光都市の取り組みから考える』の話を聞くため龍谷大学を訪れました。相変わらずチャイムのリズムのクセが強いです。

セミナーの趣旨はfacebookのイベントトピックによりますと、

国際セミナー『持続可能な観光空間の再生とプランニング:《場所の消費に抗う》観光都市の取り組みから考える』|   ※注意/FB参加ボタンだけでは申込みは完了しません 下記メールにてお申込みください ◎日程:2018年4月7日(土)...

観光が都市のカタチを変えつつあります。世界観光機関[UNWTO]によれば、近年世界的に急速に成長を遂げている観光産業は、2015年には世界のGDPの10%を占め、全雇用の10%を生み出しています。 一方で、観光への過度の期待は、旧市街などの特に観光的魅力の高い地区を徐々にテーマパーク化させていく危険性を孕みます。例えば、バルセロナやヴェネツィアの旧市街では、Airbnbの人気を背景に、近隣住民と観光客の軋轢が深刻化している現状があります。また、地区に必ずしも必要ではない観光客目当ての業種が増加し、地元の老舗商店が閉店に追い込まれるなど、「観光植民地化」(Tourism Colonization)や「地区の低俗化」が進み、地域社会の営みに埋め込まれた社会・文化・空間資源の持続的な維持の仕組みが瓦解しつつあります。 本セミナーでは、観光と居住環境の両立に苦慮するバルセロナから、市の「観光宿泊施設抑制プラン」を策定、実施している観光戦略プラン担当局長のアルベルト・アリアス氏を招聘し、持続可能な観光のあり方とそれを支えるプランニングの可能性について議論を交わします。なお、本セミナーは、科学研究費『歴史的観光都市の「場所の消費」に対する観光政策と都市政策の計画論的統合』(研究代表:阿部大輔)の研究成果の一環として開催します。

というものです。

プレゼンターは

  • 龍谷大学の阿部大輔さん
  • バルセロナ市の観光戦略プラン担当局長アルベルト・アリアスさん
  • 京都市産業観光局長の上田誠さん
  • 六原まちづくり委員会委員長の菅谷幸弘さん

です。

以下、それぞれお話されたことの気になったメモやキーワードを残しました。どなたかの参考になればと思います。

観光と居住をめぐる国際的動向

・Over Tourism
・観光は場所を消費する
・観光植民地化
・場所の消費が進むバルセロナ

・観光の進展は、都市に何をもたらしているか?
 深層では
 ・地域の生活を支えてきた店舗の追い出し
 ・地価の不当な上昇に伴う居住+オフィス用途の駆逐

・「よいモデル」を発見、涵養、定着する視点が不在
・場所の消費から場所の涵養へ

◎これから必要となる視点
・まちの価値を上げる観光ビジョンの構築
・エリアの価値を地元が表現できるか?
・フリーライダーをそのままにしない
・その一手法としてのBID型プランニング(=Tourism/Lodging Improvement Districtの可能性)

Tourism 2020 Barcelona. Towards a sustainable destination management

ここからはバルセロナの話です。ひとまず雰囲気映像です。

ここからアルベルト・アリアスさんのプレゼンです。

Barcelona is launching a process of reflection and analysis on tourism and its effects in order to plan municipal action to be taken from 2016-2020

・2016年から観光客を受け入れるのは限界にきている。

・観光は公共問題(a Public Issue)になっている。

◎そこで取り組んだ対策。250人参加。20回のワークショップ。

Tourism 2020 Barcelona

5つのフォーカスしてドライブ。

・合法違法の民泊がたくさんある問題

・新しいホテルを建てるときにかせられる条件。例えば道路幅8m以上など。

・地域をゾーン分け。
 ・宿泊施設密集地域。
 ・新しいホテルを建てて良い地域。
 など。

・民泊の条件。
 ・総数は変えれない。

・プラットフォームをつくり、登録番号を付与。成功事例。宿泊抑制プラン。

・啓発活動。
 ・YOUR HOLIDAYS, OUR EVERYDAYS.
  Let’s share BARCELONA.

参照記事

The local government of the city developed a strategic plan for tourism with the purpose of stabilizing and regularizing the destination.

参照スライド

京都市の観光政策

・京都市 観光とものづくりが両輪。

・京都観光の現状
 日本人の観光客は男性33%、女性66% 5回以上訪れている人が8割。

・京都市の観光客数は震災など、何か大きなことが起きるとストンと落ちる不安定さがある。

・これまでの京都市の観光はアルバイトなど非正規労働者で成り立っていた。
 →観光客が多い月と少ない月の差が平成15年3.6倍、平成28年1.5倍

・京都市内のどこに観光に行くか。京都市のホームページ内にデータあり。
 日本人と外国人とで行き先に差がある。

 →調べた情報と違うけれど、この情報(京都観光総合調査 詳細分析結果)もおもしろい。

・民泊に対する考え方。国の言うことに京都市は従わず、京都市独自のルールをつくった。

場所の消費に抗する地域からの自律的な取り組み

・六原学区(祇園、清水寺、高台寺、京都駅) 高齢化 空き家率14.9%

・Airbnbで宿泊施設が突如乱立。
 →夜半にピンポン、スーツケースのゴロゴロ音、喫煙、無断駐車、ごみ

・実態調査
 平成28年 57軒 未許可施設26軒(中には地域住民も含まれていた)

・交流・活性化の可能性を秘めたゲストハウス「青春画廊」

日本・京都のまるまる貸切。 青春画廊は、宿泊しながら現代美術作品を鑑賞することができる美術画廊です。およそ築100年の京都特有の古民家「京町家」を、美術家のハヤシヤスヒコ(パラモデル)が現代的に改装しました。展示替えは年間2回程度で、宿泊者のみが貸切で作品を鑑賞できるというところが特徴です。また、展示されている作品は購...

・「となりの民泊とのつきあい方」

参照記事

空き家を放置したら、さまざまな危険の発生も懸念される。空き家を「地域の課題」として解決を目指そうと立ち上がったのが京都市東山区の「六原まちづくり委員会」。行政、大学、建築や不動産の専門家などをまきこんで空き家の活用と予防を進めている。「空き家の手帖」出版を記念したまち歩きツアーも行なわれた。

終わりに

こちらの内容に興味のある方は、この本にも興味があるはずです!

   

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