世界を挑発し続ける建築家、レム・コールハースを追いかけるドキュメントを読みました。
この本を読むと「部下はなぜ上司の言うことを聞くのか」というシンプルな構造を明確にしてくれます。
コールハースの膨大で圧倒的な知識量と、その知識の間を自在にジャンプするダイナミズムが、彼には絶対足元にも及ばないという状況をつくっています。スタッフだけでなく、彼のクライアントでさえも彼の言葉の波に飲み込まれていく様子が、ジャーナリスト瀧口範子さんの取材を通してよく伝わってきます。
スタッフを率いて会社や組織を動かすということは、リーダーにはかなわないと思わせる何らかの優位性がないと成り立たない、というシンプルな構造です。
コールハースのメディアパラサイト作戦がとても参考になりました。