文部科学省の「私たちのまちでよみがえる廃校施設」によると、公立学校は少子化等を背景として過去10年間で2,000校以上が廃校になっているそうです。文部科学省は「廃校リニューアル50選」というかたちで50の実例を選定されています。リノベーションの事例をメモしました。
廃校からクリエイティブな場所に
東京 IID 世田谷ものづくり学校
渋谷からほど近い場所で「デザイン・建築・映像・食・アート・ファッション」など、さまざまな分野のクリエーターに教室を開放し、ワーキングスペースとして機能しています。
京都 the SITE

元々美術学校だった校舎跡をリノベーションして、カフェやショップ、アトリエなどが入居する複合施設になっています。
岡山 アーツ&クラフツビレッジ

岡山県北で山間部の廃校になった小学校を再利用し木工や染織など、手仕事の工房として活用しています。
廃校から水族館に
むろと廃校水族館
廃校から文化芸術の拠点に
東京 アーツ千代田

3331(3331 Arts Chiyoda)は、アーティスト主導、公設民営の参画、領域横断のスタイルを旨とし、東京と日本各地、また東京と東アジアのハブとなる「21世紀型オルタナティブ・アートスペース」です。
*3331 OPEN RESIDENCE…世界中のアーティストやクリエイターを対象とするレジデンスプログラム
にしすがも創造舎
廃校校舎を転用し文化芸術創造の拠点として04年8月にオープン。「アートネットワーク・ジャパン」と「芸術家と子どもたち」の二つのNPOが共同で管理運営しています。稽古場施設を中心に、アートと地域を結ぶ多様なアートプログラムを展開しています。
東京 芸能花伝舎
芸能花伝舎は、閉校となった新宿区西新宿の旧淀橋第三小学校を活用し、芸能文化の情報発信・拠点として芸団協が運営しています。創造スペースを稽古、ワークショップ、研修、会議、撮影用に貸し出し、また芸能関連団体の事務所が入居しています。
京都国際マンガミュージアム
京都芸術センター
京都市の中心部にある芸術振興の拠点施設。 明治に京都の町衆たちの力でできた明倫小学校が廃校になったあと、その跡地と校舎を利用して、アートスペースをつくったもの。
廃校からビジネスを生む拠点に
隼lab.
いちごカンパニー
脇坂園芸
大和小学校を活用し、エディブルフラワーの植物工場を完成。
尾畑酒造の学校蔵
廃校から宿泊施設へ
ユクサおおすみ海の学校
おおすみ半島(鹿児島県 大隅)を地域の人々と共にまるごと愉しむ体験型宿泊施設


農村型リゾート南和気荘
1993年に閉校となった旧南和気小学校をリノベーションし、宿泊施設として、「農村型リゾート南和気荘」が1997年にオープン。
月影の郷
廃校から飲食できる場所へ
京都府南山城村 cafeねこぱん
cafeねこぱんは京都府南山城村にある廃校の小学校にある小さなカフェです。
和歌山県新宮市 bookcafe kuju

廃校を貸し出すスタジオ系
越後屋スタジオ
廃校から働き方を考える場所へ
ノマド村
廃校から病院へ
網小医院
廃校から新しい学校へ
N高等学校 沖縄伊計本校

イベント系
徳島 エミール
福岡 くらて学園
各地 dotFes(ドットフェス)
dotFes(ドットフェス)は、『Web Designing』と『クスール』が送る、Webクリエイティブの為のデザインとアイデアに満ちた、1日限りのパフォーマンス。Webクリエイティブの為の学園祭のような、コミュニケーションイベントです。
実態
出典 Vol.03 廃校ビジネスにみる、アイデア発想法|起業家支援サイト ドリームゲート
廃校を活用しようという取り組みは全国的に展開されている。それらは文化施設や学習施設、展示施設、医療施設、宿泊施設、インキュベーションオフィスなど、さまざまな用途に転じて存続がはかられている。しかし、その多くは必ずしも運営が順調とはいえない。もともと廃校になるだけあって、周辺人口の少なさや、交通アクセスの不便さというハンディを抱えているケースが多く、利用者数が伸びないという課題を克服できずにいるのだ。その状況を逆転するには、施設運営に執念を燃やすリーダーの存在と、地域住民の協力体制が不可欠である。そしてまた、廃校というノスタルジックな魅力を凌駕する、運営ソフトの魅力が必要となる。
ほか
実例はほかにもたくさんあると思いますが、リサーチはとりあえずここまで。次のステップとして、うまくいっているところのコンテンツがどのようにアーカイブ化されていっているのかについて注目していこうと思います。