ハートビートプラン正社員メンバー募集

泉英明

お仕事をご一緒させてもらっているハートビートプランの泉さんから「正社員を募集したい」という話を聞いて、さっそく狩野の目線でハートビートプランの求人広告をつくってみました。いっしょに働いてみたい方の参考になればと思います。

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エキマチ下関のオープニングで坂本龍馬に扮した泉さんとスタッフのゆりさん

誰もがあきらめていたまちの課題を、 想像もしなかった方法で解決してしまう まち医者的集団ハートビートプラン。

地下鉄南森町駅から徒歩5分。大阪天満宮の参道沿いにハートビートプランの事務所はある。代表の泉英明さんは、水都大阪を通じてディープな大阪を案内する「OSAKA旅めがね」や、中之島沿いの店舗に川床をつくって水辺の景色を楽しんでもらう「北浜テラス」、”大阪のうまい”を舟ではしごする「大阪水辺バル」などまちを楽しくするプロジェクトを次々に仕掛けてきた人だ。

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ハートビートプラン代表 泉英明さん

いずれも、大阪のほんまもんのウリをさまざまな現状課題や規制を突破して実現したミラクルな企画が並び、詳しくはgreenz.jpで狩野が書いた記事(こうすれば、“まち”は動き出す!「水都大阪」プロデューサー泉英明さんに聞く「あらゆる人の巻き込み方」| greenz.jp)を読んでもらいたい。水都大阪のブランド発信だけでなく、中心市街地再生、エリアマネジメント、地域コミュニティプラットフォーム運営、着地型観光・移住交流、公共空間のリノベーション、地域ルールづくりなどを行う都市コンサル会社だ。そんな彼らが新しい仲間を募集する。

市民とともに考えた提案が、 まちのうねりをつくりだす

泉さんの本業は都市・まちづくりのプランナー、コーディネーターだ。大学を卒業後、都市計画事務所で10年間つとめ、都市計画のマスタープランや震災復興事業などのカタい仕事をしていた。バブル経済崩壊後、大震災が起きたこともあり、「道路やダムをつくってまちを良くしていこう」というハードから「住民自らでまちを良くしていこう」というソフトの時代にシフトしはじめていた。

「受け身でなくまちにアイデアを提案していく仕事をしていかなければ世の中は変わらない」と考えた泉さんは2004年に独立。最初に取り組んだのは、前の事務所から引き継いだ高松市での中心市街地再生の仕事だった。

高松市には中心市街地再生のためのさまざまな計画があったが、商店街の力が強く、その他の担い手が現れにくい状況だった。また商店街同士だけでなく、商店街と利用者の意識にもギャップがある。そこでコアメンバー数人と始めたのが「まちラボ」だった。

純粋にまちを面白がりたい人が肩書なしで集まることで、新たな担い手やプロジェクトが生まれ問題解決につながるのではと考えた。やがてこのネットワークは200人ぐらいに増え多くのプロジェクトが生まれる。さらにその有志メンバーでオリジナルの『高松まちなかビジョン』をつくろうと画策した。

各種企業やメディアなど、各分野の若手精鋭20名程度が集まってまちの未来を練り上げ、香川県や高松市、大学や四国経済同好会などあらゆるところにおしかけ提案してまわった。

最後の発表会で「このプランはとてもいいですね」と評価してくださったゲストの方がいた。その方が次の年に市長に当選された。その後、関係者の熱意による推進や、県・市や大学からコラボの話が入り、ビジョンの提案プロジェクトの多くは具現化した。こういうふうにやれば”まち”は動くんだ、ということを実感した瞬間だった。

この時の提案から発展し、瀬戸内海の移住交流や瀬戸内国際芸術祭などが実現され、当時のまちラボのメンバーもさまざまな場所で活躍している。

課題を解決するために、 すべてのプロセスに関わる

この高松市での仕事を皮切りに、地域の調査や資源発掘、課題設定、プラットフォーム設置、ビジョンづくり、事業計画及び実施、普遍化や持続する仕組みづくりなどさまざまな業務実績が並ぶ。そのすべてに共通するのは“全プロセスに関わり、その課題解決に必要な専門性を持つチームを編成して取り組む”ということだ。

生活者を取り巻く周辺には高齢化や子育て、教育などさまざまな課題がグルグルと身体に巻きつき、地域全体には経済や防犯などの課題が複雑に絡み合う。その全体の関係性の中で、生活者に寄り添い、彼らが自らの力で元気になれるようなプロセス・事業をデザインすることで「まちづくりのまち医者」的な役割を果たすのがハートビートプランの理念だ。

業界内に受け身なコンサルが多い中、仕様書を鵜呑みにするのではなく、こういうことが必要ですよね、と提案していっしょに仕事をしていくスタイルだということも付け加えておきたい。同じ業界内で大きく他と違うのはこういった仕事のつくり方だ。誰かがつくった仕様書で仕事をすることはほとんどない。

水都大阪の実績が 語られがちだが…

2014年(平成26年)に新卒で入社した沖縄生まれの岸本しおりさんは、横浜国立大学の大学院を卒業後、大阪に引っ越してきた。

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入社式の様子

将来はまちづくりの仕事につきたいと考えていたものの、この業界は新卒を滅多にとらない。都市協会のサイトを閲覧して登録されている会社のホームページを片っ端から調べていた頃、学芸出版社のtweetで泉代表の記事を知った。泉さんは「いま、都市をつくる仕事」という本に登場するのでこちらも参考にしてもらいたい。

いま、都市をつくる仕事: 未来を拓くもうひとつの関わり方
いま、都市をつくる仕事: 未来を拓くもうひとつの関わり方

2012年度第9回都市環境デザインセミナー記録 まちづくりの「まち医者」これからの専門家像を探る

中途採用者の募集だったものの、勢いで申し込みメールを送ったところ、面接をしてくれることになったという猛者だ。

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最初に担当した仕事は、舟に乗船すること。

北野地域誌制作でごいっしょさせてもらったが、地域の長老たちを手玉にとり、とても新人とは思えない動きをしておられた。事務所近くの整骨院をまるでホストクラブのように活用している。最近お気に入りの人がいなくなったそう。

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ハートビートプランは水都魅力向上のためのシンボル空間エリア創出プロジェクト、中之島GATEのように前例がないことにも数多く挑戦している。そのあたりについては入社5年目の山本尚生さんが詳しい。今年3月にオープンした中之島漁港に多く関わり、さまざまな法的規制をくぐり抜けてきた。

漁港をつくった男(のひとり)

山本尚生さん(以下、尚生さん)も地元は大阪ではなく、鳥取県民だ。

大阪大学に入学し、仲良くなった福田先生から聞いた「まちづくりのコンサルタント」という仕事が気になり、実際の現場で働く人を紹介してもらった。それが泉さん。福田先生と同級生ということもあり、ふたりの馴染みの居酒屋でお話を聞かせてもらうことができた。

その後、今でいうインターンのようなカタチで泉さんの仕事を手伝うようになる。前述の高松市での現場に同行したり、書類作成などのアルバイトを続けた。そして大学院卒業と同時に、はじめての社員となった。

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社会人1年目ながら、仕事相手は大阪の優良企業が集うジョイントベンチャーや、町工場の社長や職人たちが関わるまちづくり協議会のメンバー、そして行政担当者など、目的や考え方の違う人たちとの間で立ち回ることが多い毎日。

2012年冬ごろに体調を崩したことがきっかけで今の仕事の捉え方をゆっくりと考え直す時間になったという。

プロジェクトでの役割はそのときどきで違うだろうが、具体的にはどんな働き方をしているのだろうか。

例えば今年3月の中之島漁港オープンにいたる現場でいえば、過密なスケジュールの中で、作業を滞りなく進める進行管理が大事な仕事だった。しばしば予期せぬ課題にぶつかった。


中之島漁港@中之島GATE オープニングセールの様子!

漁港がオープンした1週間は、連日メディアの取材が入り、ニュースメディアを見て押し掛けた人の多さでスタッフの対応が遅れる自体が発生した。尚生さんはみずから案内係として現場に立ち、一緒になって解決方法を考えた。そうやって関わる人たちといっしょになって考えて、課題を乗り越えた先に絆が生まれていくという。

風通しのよい社風

尚生さんが提案して変わった働き方のルールがひとつある。それは毎週の社内ミーティングの時間を月曜日の朝7時にしたこと。尚生さんだけの意思というよりも、みんなで話し合った結果だった。

帰る時間は日付が変わってから、ということも多くなり、家族から心配されるようになったからだ。2つ3つプロジェクトを抱えるとどうしても仕事の時間が長くなってしまう。みんなが働きやすいように工夫をしながら、社風を自分たちでつくっていけるのが少人数で働く醍醐味であり、ハートビートプランの風通しの良いところだと尚生さんは考える。

また、この会社ならではの気質がある。それは、外でつらい話や酷な話を聞いたとしても、社内に持ち帰って面白く話をしたら、みんな面白がるやろなあと考えること。確かに代表の泉さんが、明らかにピンチのときに笑っている姿を何度か見たことがある。ポジティブに考えることでチャンスをものにしている様子を見て、携わるメンバーに、できるかもという空気が伝染していく。

ピンチすら追い風にかえる泉さんの姿勢が、現場の人間の心を動かしていく。その影響を受けた社員たちもみな同じ習慣が知らず知らず身についているようだ。

社内だけでなく、 他社のアツい仲間とも働ける

プロジェクトにのぞむ時、さまざまな分野の人たちとチームを組んで進めることを大切にしている。同じ分野の人ばかりが集まると偏った方法にとらわれてしまうからだ。まちの問題は課題設定の仕方が勝負。今起きている事象の理解や今後のシミュレーションのため、いろんな人の経験をもとにメカニズムを理解し課題設定の仮説を練り上げていく。そうすることで最初の想定を上回るアイデアが生まれてくるそうだ。

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いかがだったでしょうか。これを書いている狩野も他社の仲間のひとり。わかりづらい仕事なので、人柄や会社の雰囲気だけでも伝わればと思い、記事風に書いてみました。業界に詳しくない狩野が書いておりますので、もっと詳しく知りたい方は、ハートビートプランに直接問い合わせてみてくださいね。募集要項はこちらです。

ハートビートプラン 正社員メンバー募集! 募集要項

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