今夜のNHKニュースウォッチ9を見ていたら、『やまゆり園殺害事件の植松被告が立川拘置所にいる間に本などを読み、さらに「生産性のない人間は生きる価値がない」という考えが確信に変わった』というエピソードが紹介されていました。
「生産性のない人間」という括り方が杉田水脈議員の発言と同じで驚きました。
【自民党のLGBTをめぐる発言について】
杉田水脈衆議院議員(自由民主党所属)が『新潮45』(2018年8月号)の「『LGBT」支援の度が過ぎる」において、LGBTの人々が、子どもを持つことがないと指し、「生産性がない」ため税金を投入する必要がないと論じている。https://t.co/QrvShUJgq0— 立憲民主党 (@CDP2017) July 26, 2018
海外でも伝えられています。

植松被告や杉田議員のどちらも共通するのは、
・その考えに対して怒る人たちの声に耳を傾けないこと。
・自分の考えが正しいという思いが確信に変わること。
この考えに至る経験って何だろうと思っていると、似たエピソードをワンピース65巻で読んだことを思い出しました。
セリフの主はネプチューン家の長男フカボシです。

同じ魚人ながら、人間を嫌うホーディ・ジョーンズとの戦いの中でホーディの正体を知るのです。
己の聖戦が正しくある為
人間が良い者でない事と願っている!!
血を欲するこいつらは魚人族の
平穏すら望んでいない!!
こいつらの恨みには
「体験」と「意志」が
欠如している!!
生きる者が
勝手に生み出し
増幅させる幻
このエピソードは少年ジャンプを読む子どもたちに向けて、世界中で起きている人種差別などをわかりやすく伝えている教育的なエピソードだと感心して読んでいましたが、まさか物語に登場する敵と同じような発言をする人が議員になるとは驚きでした。
しかしこれが現実なので内田樹先生が言うように、「差別的な発言をする方が失うものが多い」と知ってもらうようにしていかないと、と感じました。
差別的な発言をする人は「そうすると受ける(メディアで繰り返し名前が連呼される=その筋からのお座敷が増える=自己利益が増大する)」という計算が立って意図的にやっているのだと思います。どこかで「差別的な発言をする方が失うものが多い」ということを知ってもらうしかないです。
— 内田樹 (@levinassien) July 22, 2018