個人経営の喫茶店は現在、大量生産・消費というビジネスの文脈から遠ざかる一方で、コーヒー豆や焙煎・抽出技術へのこだわり、場のサロン性など、クオリティ重視の手仕事的文化としての色合いを濃くしつつあります、という山納さんによるリード文を読んで、月曜日は淀屋橋iスポットにて御堂筋Talkin’ Aboutに参加してきました。
「考・喫茶店」というテーマで平岡珈琲店の小川店主にお話を聞きつつ、喫茶店文化について語り合うというものでした。空いてる席が梅田ウォッチャーのゴリモンさんの横という幸運にも恵まれました。
最近、大阪人の商店街特集で純喫茶の原稿を書かせていただいたのもあり、郷土史的な情報が蓄積された喫茶店という場に関心を持つようになりました。一方でチェーン展開する安いコーヒー店は店主や常連客に干渉されることもなく、居心地が良かったりします。
父親が実家を改装して喫茶店をはじめ、嫁はスタバの店長というコーヒーのことに詳しくなければいけないようなポジションに立ってしまったのでもう少しコーヒーの豆知識を増やしていきたいと思います。喫茶店の歴史については小川さんのおかげでだいぶ詳しくなれたと思います。銀ブラは銀座をブラブラするという意味の前は、銀座でブラジルコーヒーを飲むことだと知りました。
淀屋橋の夜にこんなクオリティの高い話が聞ける状況をつくっている山納さんもスゴいですが、その話を聞きに来て咄嗟に話ができる一般の方もスゴいなあと思います。文化というものは突然話をふられたときにクオリティの高い話ができてすぐにボールを投げ返せる人が多い状態のことを指すのではないかとなんとなく思いました。