すべての人に居場所と役割をつくろう! 定年後の男性の社会参加を目指す、豊中あぐりの活動が注目される理由

豊中市

午前中、大阪ガスの山納さんと田仲さんに同行し、豊中市社会福祉協議会の勝部麗子さんの案内で、農業を通じた定年後の男性の居場所づくりに挑む「豊中あぐり」の活動を見学しました。

豊中あぐりでは、

・都市型農園の運営と管理
・野菜の直売と提供
・ユニバーサル菜園としての運営
・地域福祉活動の担い手の養成
・地域共生ホーム「和居輪居(わいわい)」の運営と管理

をされています。


住宅地のど真ん中の空き地をつかった農園


認知症や障害のある人でも参加できるよう工夫された菜園。車椅子でも通れるように廃レンガが敷き詰められている。


交流できる場所「和居輪居(わいわい)」。子ども食堂としても活用していきたいのだとか。


近くに直売先の八百屋がありました。

スライドで取り組みの背景を教えていただきました。

豊中市の高齢化は急速に進んでいて、60歳以上の男性が28%もいるのだとか。しかしボランティア活動は女性が重心で男性が続かない、という背景があり、豊中市社会福祉協議会では定年後の男性の居場所づくりに挑んでいるそうです。都市型農園はそのための入り口なのだとか。

しかし誰もが大歓迎というわけではなく、地元住民への説明会を開いているそうで、農園の肥料の匂いや害虫がくることの懸念や心配事にひとつひとつ対処して今にいたっているそうです。ご立派です。

印象に残ったのは今のところ女性の会員は遠慮されていることです。

「ジェンダー的な話ではなく、コミュニティをつくると何をやっても女性の『巣』になり、男性が気後れして離れていく」と勝部さんはいいます。

男性は「おしゃべりは生産性がなく無駄」と考えてしまうのだとか。なるほど…。これは先ほど聞いた話のごく一部。

勝部さんの活動は市役所でいうとあらゆる部署にまたがるような広い範囲のことを「すべての人に居場所と役割をつくろう」のモットーで取り組まれています。詳しくは大阪ガス都市魅力研究室のTalkin’Aboutで4/21水曜日の夜に聴けそうですよ。

ほか、気になった写真メモ

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