くりこま山車祭りは、元禄時代、中村日向成義が岩ヶ崎鶴丸城主の頃行われていた、五穀豊穣を祈願する「新田の大早苗振り」が現在に伝わるもので、300余年もの歴史と伝統を誇る栗駒地区最大のお祭りです。
当時は「飾り山」として固定したもので、後に人々の肩にかつがれた「かつぎ山」と称され、近代になって車に飾られ地区内を練り歩く豪華な山車まつりになりました。お囃子は当時から伝わる独特のものです。
9台の山車が町内を練り歩く祭りは、宵祭・本祭の2日間にわたり、神輿・郷土芸能・YOSAKOI演舞なども行われます。
今日は栗駒地区の中央部に位置する自治会、八日町躍進会が祭りの準備中だということでおじゃまさせていただきました。
総顧問の佐藤久義さんにお話をお聞きしました。
わたしが子どもの頃はくりこま山車まつりは6月に開催していました。それから栗駒山が1968年に国定公園になったのを機に、夏の登山客の多い時期にあわせて7月の最終土・日曜日に開催することになったのです。この時期、2万人の観光客が訪れています。
佐藤さん曰く、山車は毎年9つの地区が競い合ってつくっており、祭りの時期が近づくと毎週日曜日に制作しているそうです。
毎年かたちが違います。全部手づくりで、この虎なんかは首が動くんですよ。
実は動くのは八日町躍進会だけでその技をもっているのは佐藤さんなんだそう。15〜20名ぐらいでつくります。近年は歴史や物語の一部が再現されることが多くなり、なかでも源義経の胴体が葬られたとされる墓が栗駒小学校の近くにあるため、義経伝説がテーマになることが多いのだそうです。一見の価値ありですね。
▼問合せ
くりこま山車まつり実行委員会(栗原市栗駒総合支所市民サービス課内)
TEL 0228-45-2114
▼日時
7月の最終土・日曜日
▼場所
栗駒岩ヶ崎地区(宮城県栗原市栗駒岩ヶ崎)
・JR石越駅からバスで30分 「栗駒」バス停から徒歩すぐで0分
・東北道若柳金成ICから車で15分
▼料金
無料