アートマネジメント講座「ファンづくりのイロハ」でのトークに先駆けて、狩野が文化施設の担当者ならやっておきたい4つの仕掛けをまとめてみました。
文化施設のwebサイトを眺めていると、「これをやっておけばいいのに」と思うことがいくつかあります。
その話をする前に、まずはランダムに並べた、以下の20の文化施設のwebサイトとSNSをご覧ください。
狩野が考える4つの仕掛けを実践している施設は以下の20施設のうち、今(2018/6/12現在)のところ1施設しかありません。
サンプル
以下は狩野が文化施設と思う施設をランダムに選んで並べています。
1つ目
4つの仕掛けのうち、狩野が一番大事だと考えることは「位置情報つきのfacebookページをつくること」です。
このように位置情報がfacebookページに登録されていることが重要です。
というのもInstagramの位置情報を新しくつくるにはなんと、facebookで位置情報をつくらなければいけません。Instagramは親会社であるFacebookの位置情報と紐付いているのです。
逆に言えば位置情報つきのfacebookページをつくれば、あなたの勤める施設に訪れたFacebookとInstagramのユーザーは、勝手にその施設を宣伝してくれる心強い仲間になります。
2つ目
2つ目は「ハッシュタグを活用すること」です。
例えばこちらはコペンハーゲンの空港の椅子にあるハッシュタグ #copenhagenbench をご覧ください。
このようにハッシュタグを決めて活用すると、誰かが勝手にハッシュタグを使ってくれます。上記2つは他力本願でラクな広報の仕掛けです。
3つ目
3つ目は「ホームページのmeta nameにキーワードや紹介文を入れること」です。
ホームページのソースを覗くと上のほうにこういうソースが表示されます。
meta name=”keywords” content=”キーワード”
meta name=”description” content=”紹介文”
紹介文に入れた文言が、Googleなどの検索結果に表示されます。文言が入っていないとホームページのテキストから自動的に抜き出された情報が表示されます。
例えば江之子島文化芸術創造センターに一度行ったことはあるけれど、名称を忘れたとき、「阿波座駅 センター」「阿波座 アート センター」などで検索すると思います。その文言がキーワードに入っていれば、探しやすくなります。
4つ目
4つ目は「はてなブックマークにホームページを登録しておくこと」です。
ログインしたままネットサーフィンをすると、ほかのはてなブックマークユーザーがブックマークしているサイトが見えます。上記20施設の中で5人以上の人がブックマークしている施設はこちらの2施設です。
まとめ
最後に、以上の4つの仕掛けを実践している施設は大阪市立芸術創造館だけ(2018/6/12現在)でした。
その芸術創造館の館長である重田さんにインタビューしている記事がこちら「SNSの使い分けは意図的。大阪市立芸術創造館の館長・重田龍佑さんが語る、TwitterとFacebookの使い方・考え方とは?」になります。ぜひご一読ください。