ソーシャルメディアを武器に、無料でできる「ファンづくり」はじめの一歩。アートマネジメント講座「ファンづくりのイロハ」【目次】(いずみホール主催)

ファンづくりのイロハ(いずみホール主催)

今年もいずみホール主催のアートマネジメント講座で講師をさせていただきます。今回のテーマは「ファンづくりのイロハ」。7/22にお話しする資料をこちらにまとめていきます。

自己紹介

狩野哲也 About Me

狩野哲也のプロフィール
編集者兼ライター、狩野哲也事務所代表。1975年京都市生まれ。関西大学4回生時から出版の世界でアルバイトを始める。卒業後はフリーランスの編集者兼ライターとして活動。現在、インタビュー、執筆、編集、企画を行う「狩野哲也事務所」代表。

これからお伝えすることで、このプロフィールから伝えたいポイントはこちらです。

・情報は紙媒体からweb媒体へ。
・デスクトップからモバイルへ。
・総務省の調べでは、スマホユーザーの92%はSNSを利用しています。

無料のソーシャルメディアを使って情報が大きく広がった体験事例

道頓堀川を回転寿司のレーンにする作品「ローリングスシー」のSNS上での広がり方の足跡

6700回のリツイート、youtube公式でも紹介されました。情報発信に使用したのはすべて無料のITツールです。

道頓堀川を回転寿司のレーンにする作品「ローリングスシー」のSNS上での広がり方の足跡
道頓堀川を回転寿司のレーンにする作品「ローリングスシー」は、おおさかカンヴァス2015でのClass株式会社さんの作品です。

「ファンづくりのイロハ」参加予定団体

「ファンづくりのイロハ」受講予定団体のソーシャルアカウント一覧
「ファンづくりのイロハ」受講予定団体のソーシャルアカウント一覧を忘れぬうちにメモしておきます。

◤◢◤はじめの一歩◢◤◢「何をつぶやけばいいの?」という方に – 心に届く伝え方

「何をつぶやけばいいの?」という方にコツをお伝えします。

うれしいことを伝える

楽しく盛り上がっているところに人は集まってきます。ソーシャルメディア上で上手にうれしいことを伝えている事例です。

【SNS運用事例】ソーシャルメディア上で上手にうれしいことを伝えるコツ
ソーシャルメディア上で上手にうれしいことを伝えている事例を集めています。

感情をこめて最新のニュース、速報を伝える

情報だけでなく、情報+感情を伝えることで共感が広がります。

【SNS運用】ソーシャルメディア上での発信のコツ。感情をこめて最新のニュース、速報を伝える
ソーシャルメディアアカウントの「中の人」の感情が見える投稿事例を集めています。

準備中や現在の様子を発信する

何かがはじまる前の緊張感や期待感のナレーションも価値あるコンテンツとなります。

【SNS運用】ソーシャルメディア上で準備中や現在の様子を発信する
ソーシャルメディア上で準備中や現在の様子を発信する事例を集めています。

役立つ情報をおすそわけする

誰かに役立つ情報はシェア拡大が見込めます。

【SNS運用の心得】役立つ情報をおすそわけする
ここではソーシャルメディア上で心がけている心得についてお伝えします。「役立つ情報をおすそわけする」編です。

相手の心になんで?という気持ちをつくる

疑問の答え、続きが知りたくなります。

【SNS運用の心得】「相手の心になんで?」という気持ちをつくる
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」というベストセラーの書籍がありますが、タイトルを見ただけで、疑問の答え、続きが知りたくなりますね。

数字など、強い言葉を使う

想像が膨らみます。

【ソーシャルメディア運用】数字など、強い言葉を使う
甲子園何個分、30分おまかせキャンディ・チュッパチャップス、タウリン2000mlなど、数字で規模を例えると、情報として強いインパクトがあります。

自分と関係があると思ってもらう

共感が、未来のお客様を耕します。

【SNS運用の心得】自分と関係があると思ってもらう
「万年腰痛のあなたへ」「白髪が気になりだしたら」などと、自分と関係がありそうなフレーズがあると、ぐっと引き込まれます。

記念日を活用する

文化芸術に関わる方必見! 無関心層の目に入るきっかけとなります。

【SNS運用の心得】記念日に便乗しないともったいない!? 企業のSNS担当者必見のTwitter事例
記念日を活用する。どの日も過去を遡ることで活用事例が見えてきます。

流行りに便乗する

常連の方ばかりで、なかなか新しい人が入りづらい喫茶店ってありますよね。ソーシャルメディアでも同じことが言えると思うのですが、そういうときは一度、流行りに便乗してみてはどうでしょうか。

「どうすれば新たなファン層に届くの?」という方は、流行りに便乗してみては?【SNS運用】ソーシャルメディアの集客事例
常連の方ばかりで、なかなか新しい人が入りづらい喫茶店ってありますよね。ソーシャルメディアでも同じことが言えると思うのですが、そういうときは一度、流行りに便乗してみてはどうでしょうか。例えばこちら。

ノウハウを伝える

「こう使えばもっと楽しくなりますよ」といった、ノウハウ的な情報は長く読まれる記事になりやすいです。

ノウハウ情報は発信力があり、長く読まれ続ける件
「こう使えばもっと楽しくなりますよ」といった、ノウハウ的な情報は長く読まれる記事になりやすいです。

伝えたい相手にどうやって知ってもらうか

ハッシュタグを使って、情報を届けたい相手にうまく伝える

ハッシュタグを使えば、情報を届けたい相手にうまく伝えることができます。最近ではニュース番組などでもよく使われていますよ。#ファンづくりのイロハもご活用ください。

ソーシャルメディア活用事例集:ハッシュタグを使って、情報を届けたい相手にうまく伝える。
ハッシュタグを使えば、情報を届けたい相手にうまく伝えることができます。最近ではニュース番組などでもよく使われていますよ。

コミュニケーションを図る

それまでコンテンツに興味があるかどうかだった関係性に、コメントを添えることで、ぬくもりあるコンテンツ、血の通ったコンテンツとなります。

【SNS運用の心得】コミュニケーションを図ることで距離を縮める
ソーシャルメディアを使ってコミュニケーションを図る事例を集めています。

ソーシャルメディア公式アカウントの更新頻度やタイミングは?

組織にお勤めの方はソーシャルメディアの更新頻度やタイミングを気にされますね。自分なりにそれの答えとなるようなものを調べてみました。

公式SNSアカウントの更新頻度やタイミングはどうしていますか?
組織にお勤めの方はソーシャルメディアの更新頻度やタイミングを気にされますね。自分なりにそれの答えとなるようなものを調べてみました。

伝わっているかどうか

ソーシャルメディアの分析ツールでわかること

「発信してみたものの、そもそも読んでくれているの?」に答えてくれるのが、これらの分析ツールになります。

「発信してみたものの、そもそも読んでくれているの?」に答えてくれる、ソーシャルメディアの分析ツールでわかること
ソーシャルメディアの分析ツールをそれぞれ紹介します。

どんな言葉や表現方法で伝えていくか

発信側と受信側の間に情報の格差が大きい世界で、情報の非対称性に挑む。

文化芸術に関わる人たちの世界は、業界内部と外部の情報の非対称性が激しすぎる世界です。間に入って翻訳する、舞台と客席の間をチューニングする作業が必要です。

発信側と受信側の間に情報の格差が大きい閉鎖的な世界で、情報の非対称性に挑む。
発信側と受信側の間に入って翻訳する人が必要な世界をいかに上手に見せるかで、市場が大きく変わります。
関連記事「日本相撲協会のソーシャルアカウントは「ファンづくりのコツ」がつまっている。」
日本相撲協会のソーシャルアカウントは「ファンづくりのコツ」がつまっている。
世界が狭くなりがちな分野では、翻訳に力を入れることが必須です。日本相撲協会のTwitterアカウントは土俵以外の力士の姿を見せることでファン層を増やそうとされています。
関連記事「日本のクラブチームの中でファン数が一桁多い、セレッソ大阪ソーシャルアカウントの取り組み」
日本のクラブチームの中でファン数が一桁多い、セレッソ大阪ソーシャルアカウントの取り組み
日本のクラブチームの中でファン数が一桁多い、セレッソ大阪ソーシャルアカウントの取り組みをいくつかご紹介します。

公式アカウントのキャラ設定という考え方

企業アカウント、公式アカウントはどう振る舞うべきか。シャープの中の人から学びます。

どう振る舞うべき? SNS公式アカウントのキャラクター設定という考え方
企業アカウント、公式アカウントはどう振る舞うべきか。そんな事例を集めています。

言葉遣い問題|適切な情報をわかりやすく届ける

どういう言葉遣いが適切なのか? 日常会話でも難しいですが、オンラインとなると誤解されないように伝える必要があるので、トライアンドエラーというかチューニングが必要です。

「その言葉遣いは適切?」伝え方をチューニングする、Twitterの活用事例
どういう言葉遣いが適切なのか? 日常会話でも難しいですが、オンラインとなると誤解されないように伝える必要があるので言葉のチューニングが必要です。

Facebookの活用事例

ファンを大事にする、Facebookページの活用事例
ファンを大事にしていると感じる、Facebookページの活用事例をこちらに紹介します。

ファンを大事にする、Instagramの活用事例

ファンを大事にする、Instagramの活用事例
Instagramの活用事例を紹介していきます。
関連記事「美術館のInstagramを活用したソーシャルメディア戦略「#empty」は、工夫すればもっといろんな場所で使えそう。」
美術館のInstagramを活用したソーシャルメディア戦略「#empty」は、工夫すればもっといろんな場所で使えそう。
2013年にニューヨークのメトロポリタン美術館でInstagramのハッシュタグ「#emptyMet」を活用したイベントが開催されました。

ソーシャルメディアの運用方法

ソーシャルメディアを使った情報発信のベースとなる考え方

パブリックリレーションを意識するために、ビジネスモデルキャンバスで考えてみましょう。スタッフの中で「誰が発信する?」と考えてひとりに絞るのは、もはやSNS以前の話。いかなる個人より全員のほうが賢いという答えがスタンダードな時代です。

【SNS運用】「誰が発信する?」と考えるのは旧時代。ソーシャルメディアを使った情報発信のベースとなる考え方
スタッフの中で「誰が発信する?」と考えてひとりに絞るのは、もはやSNS以前の話。いかなる個人より全員のほうが賢いという答えがスタンダードな時代です。

メンバーと共有できています?

様々なプロジェクトに携わっていますが、関わるメンバーや組織が情報発信の重要性を理解しているか否かで広がるスピードが全然違うことを体感しています。

組織が情報発信力を磨くには、自分たちのミッションや強み弱みを共有することが鍵
狩野は笑働OSAKAなど様々なプロジェクトに携わっていますが、関わるメンバーや組織が情報発信の重要性を理解しているか否かで広がるスピードが全然違うことを体感しています。自分がこれまで体感してきた経験値や憶測だけで書いてみます。

ファンがソーシャルメディアを通じて価値を高めてくれる状況をつくるためには何が必要か

お客様に足を運んでもらわないと成立しないタイプのビジネスモデル必須。

ファンがソーシャルメディアを通じて価値を高めてくれる状況をつくることは、ロングヒットメディアから学ぶことができます。

ファンがソーシャルメディアを通じて価値を高めてくれる状況をつくるためには何が必要か
ファンがソーシャルメディアを通じて価値を高めてくれる状況をつくることは、ロングヒットメディアから学ぶことができます。

◤◢◤もし文化施設のweb担当者になったら? 無料でラクして広報できる4つの方法◢◤◢

もし文化施設のweb担当者になったらwebやSNSで今すぐこれをするべき! 無料でラクして広報できる4つの仕掛け
アートマネジメント講座「ファンづくりのイロハ」でのトークに先駆けて、狩野が文化施設の担当者ならやっておきたい4つの仕掛けをまとめてみました。

◤◢◤そなえよつねに◢◤◢ 炎上リスクと本当のリスク

炎上リスク

総務省の「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」(平成27年)の中の「図表4-2-2-7 SNS上でのトラブル経験の内容」を引用します。

失敗例から学ぶ、ソーシャルメディア活用事例:炎上リスク
総務省の「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」(平成27年)の中の「図表4-2-2-7 SNS上でのトラブル経験の内容」を引用します。 事前に防ぐ方法 ・投稿前に誰かに見てもらう。 ・運用のためのガ...
炎上事例:キリンビバレッジの誰に向けた発信なのかわからないツイートを分析

冷静に考えると読んだ人を怒らせるとわかるはずなのですが、大企業でも失敗します。

炎上事例:キリンビバレッジの誰に向けた発信なのかわからないツイートを分析
大企業もこんな誰に向けてつくったのかわからない広告をつくるんですね。なぜ自社製品の午後の紅茶を手にしている女の子を小馬鹿にした投稿をするのでしょう?
炎上事例:「悪質タックル問題」本人顔出しの記者会見を見て感じた、地に落ちた日大ブランドの失策とその対応策はどうすべきか。

説明不要の前代未聞の大事件。もし自分が日大広報部新人ならどう対応すべきか、メンバーでシミュレーションするとレベルアップすると思います。

「悪質タックル問題」本人顔出しの記者会見を見て感じた、地に落ちた日大ブランドの失策とその対応策はどうすべきか。
いま、悪質タックル問題の本人顔出しの記者会見を見ながらこれを書いています。

本当のリスクは内側にある

炎上リスクは基本的にコミュニケーションの問題なので、ふだんからまともなコミュニケーションをしている人がSNSを担当していればきにする必要はありません。しかし根深いリスクはむしろ組織内にあります。組織に所属する以上、よくわからずにものをいう上司に説明できるようにならなければいけません。問題はよくわからないと言い続ける人です。

ソーシャルメディア活用事例:本当のリスクは内側にある
炎上リスクは基本的にコミュニケーションの問題なので、ふだんからまともなコミュニケーションをしている人がSNSを担当していればきにする必要はありません。しかし根深いリスクはむしろ組織内にあります。

◤◢◤次の一手◢◤◢ 新たなファン層を獲得するために大事なこと

まず大事なのは「自分たちのことを知らない人に向かって発信する」を強く意識することです。ずっと新しいファンが増えないソーシャルメディアのアカウントは、無意識に自分たちの仲間うちにしかわからない共通言語を使いがちです。いかに自分たちが知られていない前提で発信できるかが鍵になります。

新たなファン層を獲得:ソーシャルメディア戦略事例

こちらの記事ではシニア世代や若年層など年代、階層別の訴求力のあるソーシャルメディア活用について紹介しています。

新たなファン層を獲得している、ソーシャルメディア戦略事例
こちらの記事ではシニア世代や若年層など年代、階層別の訴求力のあるソーシャルメディア活用について紹介しています。

具体例:姫路市文化センターへのインタビュー記事

文化施設に勤務されているSNSの担当者は、日々どんなことを思って情報発信しているのでしょうか。アートマネジメント講座「ファンづくりのイロハ」でのトークに先駆けて、今回はTwitterのとあるつぶやきが「いいね88000件」「リツイート62000件」を叩き上げて話題となった、姫路市文化センター職員かつ同センターTwitterアカウント( @himejibunka )の中の人Nさんに、日々どんな工夫をされているのかうかがいました。

Twitter公式アカウントのつぶやきが6万回リツイート! 姫路市文化センター職員Nさんに聞いた、情報発信の工夫
文化施設に勤務されているSNSの担当者は、日々どんなことを思って情報発信しているのでしょうか。 アートマネジメント講座「ファンづくりのイロハ」でのトークに先駆けて、今回はTwitterのとあるつぶやきが「いいね88000件」「リツイート62...

具体例:大阪市立芸術創造館へのインタビュー記事

SNSの使い分けは意図的。大阪市立芸術創造館の館長・重田龍佑さんが語る、TwitterとFacebookの使い方・考え方とは?
文化施設に勤務されているSNSの担当者は、日々どんなことを思って情報発信しているのでしょうか。 アートマネジメント講座「ファンづくりのイロハ」でのトークに先駆けて、今回は大阪市立芸術創造館(以下、芸創館)の館長である重田龍佑さんに、ソーシャ...

新たなファン層を獲得:トレンドの波に乗る

Twitterを開くとサイドバーにその日のトレンドが表示されます。公式アカウントの中の人は、そのトレンドの波に乗れるように毎日のように投稿しておられます。そうすることで今まで自分たちの存在を知らなかった人にアプローチすることができます。

【SNS運用】公式アカウントの担当者から学ぼう! 毎日Twitterのトレンドに挑み、それを楽しむ方法
Twitterを開くとサイドバーにその日のトレンドが表示されます。

オンライン上のファンコミュニティ

オンライン上にファンのコミュニティをつくるには?
みなさんは、なぜサザンオールスターズは活動をしばらく休止してもすぐに復活できるのかご存知でしょうか。

ソーシャルメディアを点検する

ソーシャルメディアのミッションを正しく設定しなおすために、点検することが必要です。

顧客ターゲットはあっているか?

どんな世代をターゲットにしているのか、というところで事例を紹介していきます。

その顧客ターゲットはあっています?
どんな世代をターゲットにしているのか、というところで事例を紹介していきます。 まずは頭を柔らかくするために価値提案したもののターゲットを変えてみたらヒットしたという例を紹介します。

アクセス状況やコンテンツの着想を得るための3つの分析方法

はじめの一歩として「何をつぶやけばいいの?」のこたえとして、心に届く伝え方をレクチャーしましたが、それでも「何」を伝えたら良いかわからない方は、そもそも組織の目標やソーシャルメディアを活用するためのミッションを決めずにはじめていると予想されます。そのため、ここでは読んでほしい人のニーズを掘り起こす方法を解説します。

Googleアナリティクスを会社の都合で搭載できない自社サイトでも、アクセス状況やコンテンツの着想を得るための3つの分析方法
上場企業が利用しているWebサービスランキングTOP100の1位はGoogleアナリティクスで、83%超えというデータ(2017年8月)があります。

「私たち」と「私」の情報発信

「私たち」と「私」の情報発信
普段「私たち」を主語に語る場面が少ないので、主語を「私」にして情報を伝えることよりも、たいへん頭を使います。まずはご自身で発信してみてください。
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