いま、悪質タックル問題の本人顔出しの記者会見を見ながらこれを書いています。
5/22 悪質タックル問題|本人顔出しの記者会見
本人顔出しで経緯を知ると、監督やコーチ、上級生の対応がおそろしいと感じますね。この一連の騒動で日大の学生さんたちが気の毒です。では今蚊帳の外のようになっている、日大広報がとるべきだった対策は何か。「情報発信」という観点にしぼって書き留めておきたいです。
監督が何を語るか、監督まかせになっている
ほかの人たちがいうように、イメージコントロール失敗です。理事だからこそ、台本でも用意したほうが良かったのではないでしょうか。
大学の情報発信ツールで謝罪していない
すぐに謝らないと火は燃え広がります。
ホームページやソーシャルメディアは現段階で一切謝罪がありません・・・。考えられる理由は、悪くないと思っているか、対応が遅いだけなのか、どう書いてよいかわからないからか、広報の方が表に出て来ないのでまったくわかりません。
スクリーンショット 2018/5/22
上意下達の空気感が隠しきれていない
長く続く企業の広報であれば先に紹介したふたつは当たり前にやっていることだと思いますが、それが徹底していないところにこの問題の上意下達の空気感が見え隠れしてしまいます。
結果的に、若い学生ひとりに表に立たせてしまった
きちんと二十歳の若い学生が記者会見に応じている中で、大学は誠意ある謝罪をまだしていません。学生のご家族はきっと自腹で弁護士を雇ってでも伝えなければいけないところに追い込まれています。
結果的に、記者たち辛辣な質問は選手に集中してしまいます。そして記者たちは選手から指導者たちへの不信感を引き出そうとします。
日大「反則」選手が会見に立ち、発言した中で印象に残っていることはこちらです。
ー監督への信頼はあったのか?
「井上コーチに関しては信頼はしていたのかもしれないです」「内田監督については、そもそもお話する機会がないので、信頼関係はわからないです」
なんか格闘マンガやヤクザ映画のような世界で「いってもうたれ」とは言ったが、「殺してこい」とは言ってない、みたいな構図がなんともこわいです。高校時代から指導していたコーチは、自分が育てた選手を鉄砲玉みたいに使うことに抵抗はなかったのでしょうか。
一旦のまとめ
どう考えても監督を含めた大人たちが悪く、この状況をコントロールできなかった広報の失態であります。大学がなぜすぐに選手の学生の立場に立って動かなかったのだろうと思います。
追記:海外の反応
こちらはワシントンポストの今日の記者会見後の速報記事。
American football is little played in the country, and the violent tackle with intent to injure — against the rules wherever the game is played — has shocked many in a country famous for baseball, sumo, and good manners.
このあたり誤解です、、、
追記5/22:日大の反応
マジすか、、、
5/23:内田前監督らが緊急会見
【#ニュース アメフト反則行為】悪質タックルを指示したとされる日本大学・内田正人前監督、井上奨コーチが緊急会見中。何を話すのか。現在放送中▷https://t.co/KYHgyfnhIM https://t.co/Bil8g1hjh5
— AbemaTV@今日の番組表から (@AbemaTV) 2018年5月23日
井上コーチが語ることが真実であれば、なぜこんなにしどろもどろなんだろうか?
5/24:メディアの反応
「宮川はよくやったと思いますよ」「よく言うよ、関学が一番汚いでしょ」――悪質タックルの試合後、囲み取材で内田監督が語った肉声音源を独占入手。《完全版》は「週刊文春デジタル」で5月24日(木)朝5時に公開。 pic.twitter.com/1xaNskeJtR
— 文春くん公式 (@bunshunho2386) 2018年5月23日
5/25:また新たな登場人物が
弁護士ドットコムニュースの記者も、日大学長の会見に参加しています。
会見冒頭、女性が「お前らがしっかりしないからこんな事に」と学長の前に乱入するなど、現場は騒然となりました。 pic.twitter.com/EuxXwUO3n9— 弁護士ドットコムニュース (@bengo4topics) 2018年5月25日
この人をすんなりと会見場に入れた日大の危機管理の甘さがまた問われるかたちに。